FC2ブログ

Black Mountain Thunder 「Blues from the Planet Neptune」(2015)

 録音で損してるドゥーム・メタル。脳内補完しつつ轟音で聴きたい。

 齢五十に手が届く今になり、いまさらメタルでもあるまいと思いつつ。昔は財布の都合で買うのを控えていたが、Amazon Music Unlimitedで容易にあれこれ聴ける環境な今、つい好奇心の趣くままハードな音も最近は聴いている。
 今の愛聴盤はパール・ジャムの"Vs."(1993)だ。

 パブリブからあれこれ出てる、メタル関係の本をまとめて数冊注文した。届く前の予習にドゥーム・メタルを聴いてみようと適当に検索したら出てきたのがこれ。予備知識なし。
 
 ミシシッピ出身のバンドで、アルバム・デビューは2013年。本盤は2ndにあたる。
 メタル系の情報収集で大変重宝する"Encyclopedia Metallum"によると、このアルバムはCD-Rでリリース。66枚限定らしい。ほんまかいな。
 配信で音源そのものは容易に聴ける。

 ぱっと検索してもこのバンドの情報が、本サイト以外に出てこない。4人組だがリーダーは誰だろう。
 メンバーはこのバンドに集中せず、並行して他のバンドを掛け持ちしてるようだ。現地のシーンやネットワークがあるんだろうな。門外漢のため、詳細はコメントできない。

 ドゥーム・メタルもWikiを見ると実に細かいサブ・ジャンル分けがある。サバスを始祖にテンポ遅い重たいロックを志向しつつ、趣味性で派生していったらしい。
 このバンドがドゥームを代表するわけではない。むしろローカル・バンドの一つだろう。

 彼らが本盤でやりたいのは、たぶん重たく沈鬱なハード・ロック。だが曲によってテンポが早めになったり、速弾きを取り入れたり。(7)や(8)なんてけっこうキャッチーなメロディだ。
 最終曲ではベースとドラムのリフを中心に、ギターがブルージーに弾く12分越えの長尺ジャムまで収録した。
 デス声のボーカルじゃないけれど、しゃがれ気味だったりクリーンめに歌ったりと、よく言えばバラエティ豊か。違う言葉を使うならば、統一性が無い。

 メタルは様式美って先入観がある。ファンはどんなふうにこのバンドを聴くのだろう。誤解を恐れず言うと、メタラーは腐女子に近い価値観を感じている。自分の美学を大切にして、布教や拡散は望まないってイメージ。
 だからこのバンドの魅力を問うても答えはないだろうし、興味本位に首を突っ込まれるのは良しとしまい。

 率直に言うとこのバンドは演奏が上手いとは言えない。けっこうバタバタ。リーダーはドラマーじゃなかろうか。妙にドラムがくっきりと録音されている。
 ドゥーム系でスピードを求めない一方で、シンプルながらテンポよくドラムがバンドを引っ張った。

 アレンジはベースがギターとユニゾン気味に蠢くが、むしろ音像はクリアで個々の音がはっきり聴こえる。これが惜しい。もっと一発録音風に団子ならば、迫力が増したろう。
 いかにもデジタルのマルチ録音ってクリーンさがあり。

 乾いた響きのドラムが淡々と鳴り、ギターは歪ませながらも背後で礼儀正しく奏でてる。

 プロデュース、もしくはミックスの重要性をしみじみ感じる。配信音源で聴いてるせいかもしれないが、音圧や凄みの理想像が脳裏に浮かぶ一方で、音像が追い付いていない。
 やけに分離の良いドラムだけが特に印象に残る。惜しい。

Track list
1. The Uncreation
2. Death Ride
3. Dawn of Sin
4. Neptune's Moon
5. 30 Days in Solitude
6. Eve of Tranquility
7. Falling Down
8. Fly On
9. Hide Your Soul
10. Killing Machine of Doom
11. Warter_Oneday

Personnel:
Darrell Hargett Drums
Allen Coates Guitars, Vocals (backing)
Stephen Mcneer Vocals
Paul Hill Bass, Guitars, Programming

関連記事

コメント

非公開コメント