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Guitar☆Man 「LIVE #018 ~ケンバン★マン~」(2014)

 多彩なメンバーによる、五目味なカバー集のライブ音源を配信限定リリース。

 Guitar☆Manは日本の音楽チャリティープロジェクトで、流動的なメンバーのもとライブを断続的にやっている。顔ぶれは年代もジャンルもまちまちだ。

 本盤は2014年9月12日に鶯谷は東京キネマ倶楽部の2回公演第18回ライブ音源を、配信のみでリリースした。Amazonの発売日は2014年10月27日。ライブ直後に発表のようだ。
 (4)と(7)が1stセット、残りが2ndセットの音源になる。

 この日はケンバン★マンと銘打ち、ギターより鍵盤をフィーチャーした。主役の難波弘之が参加で興味を持ち聴いてみた。
 選曲は後述の通りでジャンルも時代もバラバラ。松武秀樹の参加を踏まえてYMOの2曲や、矢野顕子"春咲小紅"、同時代の大瀧詠一の曲を録りあげたのが売りだろう。

 ボーカルは複数を立てた。歌に合わせ変えるというより、普遍性を狙ってこのアレンジにしたようだ。
 ピアノを桑原あいに任せ、難波は各種シンセ群を演奏する。鍵盤をずらり並べていそうなシンセの響きが心地よい。時にシンセ・ドラムも使う使い分けで、80年代前後の音色がそこかしこで響いた。
 鍵盤一辺倒でなく(6)や(8)などギターを重たく弾く曲も混ぜて、出演者それぞれに見せ場あり。

 選曲の基本は70年代かな。あまりマニアックに行かず、しかし一ひねりした選曲だ。最初ELPかと一瞬思った(1)は、ディズニーランドの"エレクトリカルパレード"テーマ曲のほう。

 "ディスコは古臭いもの"って意識が染みついた世代として、(4)~(7)の流れはけっこう辛いものがあった。
 極端に変なアレンジは施さず、難波の鍵盤を軸にさっくりとまとめており、編曲の妙味が本演奏の肝ではない。とはいえ鍵盤ソロになるとシンフォニック・プログレ色が、ところどころ漂うあたりはさすが。
 
 ぼくとしての聴きどころはやはり(9)以降。
 オリジナルのテープ加工をパッド音色で表現して、きらびやかなシンフォ路線でまとめた(9)、小編成ながら雰囲気をだした(10)など現場にいたら盛り上がったのではないか。
 古めかしいシンセの音色で幕を開ける(11)や(12)は、素直に高揚した。

 演奏はきっちり隙が無いけれど、大味さは正直なところ否めない。原曲比較や再現性を問い、独自解釈を求めるのは野暮と言うもの。。
 こういうのはお祭り企画だから、選曲や演奏に文句を言わず、素直に演奏を受け止めたい。

Track list
1. バロック・ホウダウン (By ペリー&キングスレイ) 5:17
2. ヒア・カムズ・ザ・サン (By ビートルズ) 3:16
3. 春咲小紅 (By 矢野顕子) 3:48
4. ハロー・ミスター・モンキー (By アラベスク) 3:39
5. ヴィーナス (By バナナラマ) 4:17
6. コール・ミー (By ブロンディー) 3:51
7. レディ・マーマレード (By ラベル)5:23
8. ブルーウィンド (By ジェフ・ベック) 6:37
9. アイム・ノット・イン・ラブ (By 10cc) 5:45
10. 君は天然色 (By 大瀧詠一) 5:10
11. ビハインド・ザ・マスク (By YMO) 3:41
12. ライディーン (By YMO) 5:29
13. ラジオ・スターの悲劇 (By バグルス) 4:00

Personnel:
Guitar 土方隆行
Bass 根岸孝旨
Keyboard 難波弘之(Sense Of Wonder)
Drums 小田原豊(ex.レベッカ)
Synthesizer 松武秀樹(ex.YMO、LOGIC SYSTEM)
Vocal 東郷昌和(BUZZ)
Vocal 大滝裕子(AMAZONS)
Vocal 斉藤久美(AMAZONS)
Vocal 吉川智子(AMAZONS)
Piano 桑原あい

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