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Jimmy Smith 「The Sermon!」(1959)

 とろけるグルーヴィな、ジャム・セッションをたっぷり。

 57年8月25日と、58年2月25日。"House Party"(1958)としてリリースされたセッションの音源を使って、59年にリリースされたLPが本盤。79年には残りが"Confirmation"でリリースされる。この二日間の音源をまとめた2枚組の再発もあり。まとめて聴きたい人はこちらをどうぞ。"House Party"と本盤のみを抽出した2枚組もあった。
 
 58年はジミー・スミスにとって、まだデビューして数年。売り出し中な時期にあたる。ブルー・ノートでの立ち位置を模索中だった。本盤に収録されたセッションは、ブルーノートの綺羅星なメンバーをごっそり集め、入れ代わり立ち代わりハードバップで攻めてみようって企画。
 "House Party"も長尺2曲含む4曲入りと、たっぷりセッションを詰めた。本盤はさらに放埓さを狙ってA面は20分越えの1曲のみ。B面も2曲に留めた。

 テーマを一発、あとはひたすらソロ回し。A1,B1がジミーのオリジナルで、B2はスタンダード。場を作ってノリを醸す立場にジミーは回っており、オルガンの妙味を楽しむには物足りない。リーダー・セッションとはいえ脇役に回ったから。

 ずらずらと並ぶ綺羅星たちとの共演を気軽に楽しむ盤だと思う。
 A1は淡々とジャムが続き、メリハリに欠ける。ホーンが多すぎるな。ビッグバンド的な妙味やリフの掛け合いは無く、ただただソロが流れた。

 B1は単純に好きな曲。名演だと思う。
 漆黒の森を駆け抜けるような、メロディの凄みと色合いがカッコいい。フロント二人のクインテット編成で、ソロ回しが冗長になりすぎず締まってる。手数を抑えたドナルド・ベイリーのドラムがスリルを強調した。
 ジョージ・コールマンのサックス・ソロは饒舌で、いささか軽い。グルーヴの闇をするすると滑っていく。
 しかしソロ終盤でジミーがオルガンをクラスターっぽく一鳴き。リー・モーガンが鋭く切り込み立て直した。

 B2はテンポを落としてダンディに決めた。やはりここでもリーのトランペットが勇ましくもリリカルに響く。ソロ終わりでそっと包み込むようなオルガンがつなぎとなり、滑らかなギターへ。
 アドリブこそ少ないし、バッキングでは目立たないけれど。こういう場面転換などの見せ場でジミーはきっちり仕事をした。


Track list
A The Sermon 20:10
B1 J.O.S. 11:54
B2 Flamingo 8:00

Personnel:
on A1,B2
Jimmy Smith - organ
Lee Morgan - trumpet
Lou Donaldson - alto saxophone
Tina Brooks - tenor saxophone
Kenny Burrell - guitar
Art Blakey - drums

On B1
Jimmy Smith - organ
Lee Morgan - trumpet
George Coleman - alto saxophone
Eddie McFadden - guitar
Donald Bailey - drums

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