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Mogwai 「The Hawk Is Howling」(2008)

 勇壮かつ骨太なロックで進み、轟音の先に広がる世界を表現した。

 モグワイの6thアルバムは前作"Mr Beast"(2006)から二年ぶり。間に企画盤の"Government Commissions: BBC Sessions 1996–2003"(2005)を挟んでリリースされた。

 あからさまな長尺曲は無いが、5分越えの曲がほとんど。じっくりと一曲をインストで紡いだ。重たいエレキギターの歪みが似合う一方で、鍵盤やブライトな音色の広がりも同居する。
 スケール大きな風景が次々広がり、スピード感よりも緩やかに飛翔する力強さを優先させた、頼もしくも穏やかな仕上がりになった。
 地を突き進む驀進よりも、まさにジャケットの鷹が示すように、起伏の大きい自然の山の中で翼を大きく広げて滑空する風景が似合う楽曲だ。

 ドラムがずしんとなっても、ビートが強調ではない。ギターが歪んでもノイズのせめぎあいが優先ではない。
 かといって静かなアンビエント路線でもない。
 密やかさとパワフルさが併存し、力はグッと溜めて高らかに噴出させた。勢いよくではなく、滑らかによどみなく。

 美しい楽曲が多数並んでいながらも、基調となるのはロックな味わい。小音でチルアウトする聴き方もできなくはない。けれど次第に物足りなくなり、どんどんとボリュームを上げた自分がいる。

 バラエティさや新機軸よりも、メロディアスで分かりやすい盤を作った。趣きや味わい深さより、もっと直観的に楽しめるアルバム。モグワイの諸作でも、とりわけポップで取っつきやすい一枚である。



Track list
1 I'm Jim Morrison, I'm Dead 6:44
2 Batcat 5:25
3 Danphe And The Brain 5:18
4 Local Authority 4:15
5 The Sun Smells Too Loud 6:58
6 Kings Meadow 4:42
7 I Love You, I'm Going To Blow Up Your School 7:33
8 Scotland's Shame 8:00
9 Thank You Space Expert 7:53
10 The Precipice 6:42

Personnel:
Mogwai
Dominic Aitchison – bass guitar
Stuart Braithwaite – guitar
Martin Bulloch – drums
Barry Burns – guitar, keyboard
John Cummings – guitar

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