FC2ブログ

Sea and Cake 「The Biz」(1995)

 マッケンタイアの色が強く出たアルバムに思える。

 シー&ケイクの3rd。ここまでほぼ半年置きでトントントンとアルバムをリリースしてきた。いったん一休みして、4th"The Fawn"(1997)には2年弱と間が飛ぶことになる。
 ギターが数本ダビングされ、バンド・サウンドながら一発録音だとできない音作り。

 さらにドラムへシンセが彩りを加えた。すなわちドラムと鍵盤を操るのはジョン・マッケンタイアだ。
 乾いたシー&ケイクのサウンドはそのままに、マッケンタイアがあれこれ音を重ねてアレンジに凝ってる印象を受けた。録音とミックスももちろん彼。
 インタビューをパラッと読む限り、そこまでこのバンドはマッケンタイアのワンマンではないみたいだけど。 

 オルガンだとArcher Prewittも奏者でクレジットあり。だからマッケンタイアが一人でしこしこダビングしたとは限らない。
 一発録音でサウンドを作り、あとは編集やプロツールスで追い込んだってこと?うーん、録音風景が想像できない。
 
 あからさまな多重録音をアピールではなく、音像はあくまで抜けがよく清冽だ。
 前作よりも楽器の音量バランスへ気を配り、立体的になった気がする。個々の楽器は乾いて静かに鳴った。ピントがパシッと合って、分離良い。そのうえで楽器同士は孤立せずまとまっている。

 短めな曲にもミニマルなフレーズを差し込んで、クリアな酩酊感を誘う路線は前作仕込み。さらに本作では、自然に曲へ歌とインストを溶け込ませた。
 ドラッギーさや汗をかく肉感さが無く、理知的な立ち位置はそのままに。

 アップテンポでも演奏が熱気で燃えたぎったりしないのは前作から変わらず。前作よりギターとシンセの音色が硬く鳴り、より冷静な世界観が強調された感あり。もっともギターの強度が高まり、エッジは鋭さを増した。



Track list
1 The Biz 4:01
2 Leeora 4:23
3 The Kiss 3:46
4 Station In The Valley 4:54
5 Darkest Night 3:49
6 Sending 2:29
7 Escort 4:28
8 An Assassin 3:07
9 The Transaction 3:33
10 For Minor Sky 3:33

Personnel:
Bass, Artwork By - Eric Claridge
Drums, Electric Piano, Synthesizer [Electro Comp 101], Organ [Farfisa], Vibraphone, Recorded By, Mixed By - John McEntire
Guitar, Organ, Vibraphone - Archer Prewitt
Vocals, Guitar - Sam Prekop
Written-By - The Sea And Cake

関連記事

コメント

非公開コメント