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Elf Power 「A Dream In Sound」(1999)

 丁寧に作りながら、ボーカルが頼りなくて弱い。このヘナっぷりが特徴か。

 "When the Red King Comes"(1997)から2年ぶりのリリース、エルフ・パワーの3rd。エレファント6が実質的にコミュニティとして機能は02年くらいまでらしい。ちょうどその勢いが真っただ中のころな作品か。
 ぼくの単なる印象だと、前作のほうが"エレファント6"時代っぽくて、この盤はあまり印象にない。もっともエルフ・パワー自身が、エレファント勢では傍流だったけれど。

 冒頭から独特のへなへなでピッチの危うい歌声へ腰砕けになるけれど。アルバムが進むにつれて、完成度が高まる気がする変な構成だ。わずかに病んで、内省的だが閉じこもらない。
 奇妙な中途半端さを持ちながら、ポップセンスを確かに持つエルフ・パワーの世界が広がった。

 録音は凝っており、細かくいろんな楽器を足している。一人で作りこまず、色んなゲストやスタジオ・ミュージシャンを招いたかのよう。とはいえタイトすぎないリズムなため、むやみに"上手い演奏"に追い込んでもいない。

 バンド・サウンドっぽさが意外と希薄だ。ドライに各楽器を分離せず、ごちゃっとまとめたミックスながら、メンバー間のグルーヴを生かすよりもアンサンブルの構成を緻密に練った感じ。ポップの追求に留まらず、たまにアバンギャルドな色合いも混ぜてきた。
Strangers From The Universe 
 14曲入りだが一曲は短く、トータルで40分程度。ギターが基調なサイケ・ポップながらアレンジの統一性は意識せず、曲ごとに編成や方向性はくるくる変わった。夢見心地でミドルテンポ、少しモヤけた色合いだ。

 (10)は80年代半ばにサンフランシスコで活動したバンド、Thinking Fellers Union Local 282が"Strangers From The Universe"(1994)に収録曲のカバー。

Track list
1 Will My Feet Still Carry Me Home
2 High Atop The Silver Branches
3 Willowy Man
4 Olde Tyme Waves
5 Jane
6 All The Passengers
7 We Dream In Sound
8 Carnival
9 The Well
10 Noble Experiment
11 Simon (The Bird With The Candy Bar Head)
12 Rising And Falling In A Little World
13 O What A Beautiful Dream

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