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Everly Brothers 「Both Sides of an Evening」(1961)

 軽快でてらいのないカントリー風味のポップス集で、地味めなアルバム。

 アルバム時代になりワーナーへ移籍して3作目の本盤は、エヴァリー・ブラザーズのキャリアでは地味な扱いのアルバム。
 ギターが賑やかに鳴る。チェット・アトキンス他、多くのギタリストがクレジットされた。全員がせーので弾くのではない。入れ代わり立ち代わり弾く格好。
 A5の鋭いピッキングがチェット?

 ドラムはプレスリーでおなじみのバディ・ハーマン。他にもセッションミュージシャンを集めて、数日でサクッと録音したようだ。
 シングル・ヒットは"Don't Blame Me"くらい。エヴァリーはシングル・ヒットが多くベスト盤で聴きがちなため、こういうアルバムはつい後まわしになってしまう。

 基調はカントリー。R&Bやロカビリー風味も混ぜた。A面は"For Dancing",B面を"For Dreaming"とトータル性を持たせた構成。
 厳密ではないが。A面にもメロウな風味がときおり顔を出す。B面もバラードべったりでもない。
 
 全曲がカバー。書き下ろし曲は無しかな?
 甘く涼やか、少しざらついた味わいのハーモニーを味わうなら、やはりB面に興味が向いてしまう。けれどA面のパンチ力ある、威勢のよさも捨てがたい。

 エレキギターをそこかしこに混ぜたアレンジでワイルドさを演出と思うが、今の耳で聴くとものすごくアコースティック。グルーヴやスイングとは違う、白っぽいノリのスマートな小粋さが心地よい。B面で多用されるスライド・ギターはつい、ハワイアンを連想してしまう。

 シングル曲の"Don't Blame Me"はオリジナルが1932年。吸い付くような主旋律と、サビでソロの歌に変わるアレンジがばっちりだ。
 上下にクッキリパートを分けて、切々と歌いかける"Little Old Lady"もいいなあ。
 
 アルバムの最後B7はドリーミーさを払拭して、賑やかなリズムでエキゾティックな色も漂わせた。全14曲で32分。次々に曲が現れ、そしてドラマティックな起伏を作った。

Track list
For Dancing / Side One
A1 My Mammy
A2 Muskrat
A3 My Gal Sal
A4 Grandfather's Clock
A5 Bully Of The Town
A6 Chlo-E
A7 Mention My Name In Sheboygan
For Dreaming / Side Two
B1 Hi-Lili, Hi-Lo
B2 Wayward Wind
B3 Don't Blame Me
B4 Now Is The Hour
B5 Little Old Lady
B6 When I Grow Too Old To Dream
B7 Love Is Where You Find It

Personnel:
Arranged By - The Everly Brothers
Don Everly - guitar, vocals
Phil Everly - guitar, vocals

Bass - Lightnin' Chance
Drums - Buddy Harman
Guitar - Chet Atkins, Hank "Sugarfoot" Garland*, Harold Bradley, Ray Edenton, Sammy Pruett
Percussion - Lou Busch
Piano - Marvin Hughes
Steel Guitar - Walter Haynes

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