TZ 7263:大友良英/Bill Laswell/吉田達也 "Episome"(2006)

唐突なセッション盤。フロント役は大友のようだ。音楽は三人の即興、プロデュースはラズウェル。05年12月にニュージャージーのスタジオで録音された。


ある意味、技の固定した三人であり突飛なアプローチは無い。手堅くロック・トリオを仕立てた感じ。ただし単に力押しはせず、曲によって静かな場面も作りバラエティ差は意識してる。

タイトルの"Episome"とは『細菌の細胞内にある染色体外性の遺伝因子』。誰の趣味だろう。ラズウェルの言語感覚か。一筋縄ではいかない演奏、ってニュアンスを込めた気がする。

5トラック切られてるが、(4)と(5)はメドレー曲。三人とも音数は多い。
剛腕アンサンブルを問答無用で楽しむ一枚か。メロディとかテーマはあまり意識せず、インプロがぐいぐい進む。
ブルーズやスイング感は希薄で、欧州プログレ風の洗練さも無い。がっつり、ロック。
骨太な勢いは、ある意味独特の世界観だ。先鋭さや本質的スリルでなく、寛いだセッションの印象あり。

TZADIK盤の灰野/吉田"New Rap"と録音時期/場所は双方同じ。05年12月にNY Stoneで巻上/灰野/吉田/大友のキュレーションが行われたため、それにひっかけて近場のスタジオで録音か。費用とチャンスを無駄にしない、ジョン・ゾーンらしい段取りっぽい。
http://thestonenyc.com/calendar.php?month=-114
なお05/12月時点のキュレーション・ライブで、本トリオでのライブは存在しない。12/27に大友の仕切りでラズウェルと共演のときは、ドラムは中村達也だった。あくまで本盤のみの特別編成か。

Personnel:
大友良英:g
Bill Laswell:b
吉田達也:ds


これは09年の新ピでビルと大友に、中村と芳垣の2ドラムなライブ映像。

関連記事

コメント

非公開コメント