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Marcus King Band 「The Marcus King Band」(2016)

 ジャムバンド風味の若者によるサザン・サイケなロック。

 頭空っぽにしてストレス解消にはサザン・ロックが良いかな、とAmazon Music Unlimitedをあれこれ聴いてる。このジャンルは詳しくないのでネットを検索しても、オールマン・ブラザーズ・バンドを筆頭にベテランがぞろぞろ。キャリアある安定したロックを否定はしないけど、どうせなら生きのいい若手が聴きたい。たまたま行き着いた一枚がこのマーカス・キング・バンド。
 とはいえデビューから数年たち、昨年にはフジ・ロックにも登場。すでにみんな知ってるバンドかな。

 インディでアルバム一枚出した後、メジャー契約第一弾が本作。南カロライナ州出身でまだ20代前半の若さ。オールマン・ブラザーズ・バンドのWarren Haynesがプロデュース、1曲で同じくオールマン・ブラザーズのDerek Trucksも参加した。
 ベテランから地続きで評価された若手って構図の製作だ。

 キングの甲高く線の細い歌声が、最初は戸惑う。慣れるまでは頼りなくて。テンポを上げて煽り倒すより、ミドル・テンポでブルージーにじっくり醸していく。だからこそ野太く低い声のほうが頼もしいのだが。
 だがこのバンド、トランペットとサックス奏者もバンドに控え、厚みあるアメリカン・ロックを奏でるところが強みだ。
 埃っぽいところに加え、R&B的なノリもばっちり。

 全13曲入り、長くても6分半。せいぜい4~5分の曲が並ぶわりに、歌とギター・ソロの対比構造ではない。もっとジャム・バンドっぽい趣あり。インプロでがんがん長尺にできそうな、楽器通しの絡みを伺わせるアレンジだ。
 まさにGov't Muleのように、サザン・ロックはサイケと同様にジャムの酩酊性に親和性高いのか。カントリー風味はあるが、デッドのようにブルーグラスの緻密さはない。もっと大ざっぱな方向性を取っている。

 試しにInternet Archiveを見てみたら、デビュー直後と思しき2014年からのライブ音源が色々上がってた。
 セットリスト見ても10分越えの曲もあり、ジャムを膨らませる音楽性らしい。ならばなおさら、ホーン入りの編成だからアレンジに幅が出ていそう。
https://archive.org/details/MarcusKingBand

 曲そのものより、ライブでどんどん展開していくノリが魅力かな。それなりにタイトだが、同時にレイドバックするダルさもあり。あれこれライブ音源も聴きたくなったバンドだ。

Track listing:
1 Ain't Nothin' Wrong With That 3:48
2 Devil's Land 5:10
3 Rita Is Gone 4:26
4 Self-Hatred 5:34
5 Jealous Man 4:35
6 The Man You Didn't Know 4:41
7 Plant Your Corn Early 5:08
8 Radio Soldier 4:53
9 Guitars In My Hands 2:54
10 Thespian Espionage 5:34
11 Virgnia 6:35
12 Sorry 'Bout Your Lover 3:26
13 The Mystery Of Mr. Eads 1:45

Personnel:
Guitar, Lead Vocals, Pedal Steel Guitar, Acoustic Guitar – Marcus King
Bass – Stephen Campbell, Todd Smallie (tracks: 6)
Cowbell – Joe McEwen (tracks: 11)
Drum, Percussion – Jack Ryan
Flute – Kofi Burbridge (tracks: 3,10)
Guitar – Derek Trucks (tracks: 4), Warren Haynes (tracks: 11)
Keyboards, Organ, Backing Vocals – Matt Jennings
Saxophone – Dean Mitchell
Trumpet, Trombone – Justin Johnson

Producer – Warren Haynes

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