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Rick James 「Glow」(1985)

 一気に失速が隠し切れない。個人プレイの方向性が実は似合わなかった。

 さまざまな楽器を操る才能がリック・ジェームズの売りだったが、実際はファミリー・バンドを従えての70年代スタイルこそが、リックの魅力だったのではないか。
 本盤ではTom McDermott(g)、Daniel LeMelle(synth)などStone City Bandのメンバーがかろうじて参加の一方で、クレジット上ではスタジオ・ミュージシャンを起用してる。

 確かにこの時代、大編成ファンク・バンドは流行らなかった。流行面でも運用経費の面でもリックの選択は違和感ないのだが、サウンドは一気に退屈になった。
 ずしんと響くドラムは大仰で、のっぺり広がるシンセは安っぽい。流行の音だったとしても、今となっては古臭い。
 それでも当時、売れていたなら救われる。けれどもチャート的にも全米50位とふるわなかった。R&Bでは7位と健闘したが。

 ファンクの片鱗はある。だがプリンスのように密室グルーヴは、なぜかリックは出来なかった。派手さもなまめかしさも物足りない。資質だろうか。
 勇ましく粘りを狙ってるのは分かる。けれど、大味さが目立つ。ディスコっぽさを狙ったのか。アップな曲が並んだ。メロウなB2やB3もテンポは速め。

 朗々と歌うさまも、むしろ過多な情感に思えてしまう。
 癖が無く、まっすぐなメロディと規則正しいノリはむしろヘルシー。その一方で、エアロビクスのBGMに堕するほど、割り切れてもいない。

Track listing:
A1 Can't Stop 6:08
A2 Spend The Night With Me 4:11
A3 Melody Make Me Dance 5:12
A4 Somebody (The Girl's Got) 5:11
B1 Glow 5:40
B2 Moon Child 4:22
B3 Sha La La La La (Come Back Home) 5:23
B4 Rock And Roll Control 4:43
B5 Glow (Reprise) 1:39

Personnel:
Bass - Jerry Livingston, Rick James
Drums - Steve Ferrone
Flute - Daniel LeMelle
Guitar - Kenny Hawkins, Rick James, Tom McDermott
Harmonica - Rick James
Keyboards - Rick James
Percussion - Nate Hughes, Rick James
Piano - Greg Levias
Saxophone - Daniel LeMelle
Strings - Levi Ruffin Jr.
Synthesizer - Daniel LeMelle, Greg Levias, Levi Ruffin Jr.
Vocoder - Rick James
Backing Vocals - Greg Levias, LaMorris Payne, Levi Ruffin Jr., Maxwell Karmason, Val Young

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