TZ 7222 Microcosmos "Pilgrimage"(1999)

唐突に発表された天鼓と大友良英のデュオ・ユニット。

現時点で本盤以外の音源や、最近にライブ活動の印象もない。天鼓のWebには95年から活動とある。このデュオの集大成なアルバムかも。
サンプリングとノイズ・コラージュ、カラッと乾いた90年代初期の大友を連想させるサウンドを、意味を廃したヴォーカリーズで天鼓が迎え撃つ。この時代には、ちょっと懐かしいアプローチだ。全10曲、タイトルは全て仏教がらみ。もちろん宗教性は低いが。

元"水玉消防団"の天鼓だが、ぼくが音楽聴きはじめの頃は解散しておりパフォーマンス・ボーカリストのイメージが強い。"乙女の祈りはダッダッダッ!"のタイトルは、当時に雑誌で見てた記憶あるが。大友との活動は2nd"魔女山の頂上"(1991)やDRAGON BLUE(1992~)など、断続的ながら長い付き合いだ。

プロフィールによれば天鼓はちょうど7年間のロンドン留学な時期。ボーカルはロンドンで録音され、大友は地元の吉祥寺でトラックを作ったとある。完全にテープ送付のみで製作かもしれない。
大友はリズムボックスやエレキギターも含んだトラック製作、天鼓は歌声のみ。

エレキギターのノイズ、サンプリング・ループのコラージュに加え、超高周波や低音など周波数帯を弄る大友のアプローチは本作でも健在だ。
ミニマルの酩酊性を、天鼓の巫女めいた歌声で幻想的に響かせるのが狙いか。
大友のサウンドがいっぱい詰まってる割に、存在感は天鼓の方が強い。歌声と言う分かりやすいアイコンのためかもしれないが。天鼓はビートや譜割へあまりとらわれず歌う。

どれもインダストリアルの肌触りだけれど、大友はサンプリング素材を多彩なとこから抜いてきた。

Track 3 sampled CD: Dubsonic/Madmax  
http://www.discogs.com/Stock-Hausen-Walkman-Organ-Transplants-Vol-1/master/82103" target="_blank" title="Track 5 sampled CD: Organ Transplants Vol. 1">Track 5 sampled CD: Organ Transplants Vol. 1
Track 7 sampled CD: Untitled (Ten) V.G.

Personnel:
天鼓: vocals
大友良英: guitar, drum machine, CDs and records with mixer

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