TZ 7606:Massacre "Melt Down"(2001)

マサカーの3rdな本作は、チャールズ・ヘイワードがドラムの2作目。本盤はライブ録音。01年6月17日ロンドンの"ロバート・ワイアット・メルトダウン・フェス"の音源だ。

オリジナル・ドラマーのフレッド・マー(Material 、スクリッティ・ポリッティ)は"Killing Time"(1981)のみ。
17年沈黙を保ち、TZADIKから"Funny Valentine"(1998)をおもむろにリリースした。次なるドラマーへ、ディス・ヒートのチャールズ・ヘイワードを加えて。

実はいまひとつ、味わい切れてないアルバム。マサカーがもてはやされる理由をぼくは分かって無い。
マサカーの特徴はモノの本によると「高速展開の場面変換」らしい。だが30年もの時代を経た上、ルインズなどを聴いた耳では、それほど極端なアレンジかピンとこなかった。
さらに本盤では急変するアンサンブルも、さほどこだわっていない。あくまでインプロを共通項に、無造作なセッションが進む。

(1)は途中にヘイデンの"The Song For Che"をはさんだ。だがあとは、リーダーがつかみづらいサウンドが流れる。比較的、ラズウェルが場を作りフリスが自由に展開。ヘイワードは着実に締める感じかな。

ラズウェルはぶっきらぼうで強引なベースづかいが苦手だが、本盤は素直に聴けた。フリスもフリーキーな先入観あったが、本盤だとメロディアスさも積極的に出し、ポップな側面もしばしば現れる。
ヘイワードは特に変拍子や急速ビートに拘らず、淡々とリズムをキープのイメージだ。

つまり、いかにも鷹揚さが目立つ。聴きやすさや手なりの甘さは、たしかに無い。弛緩せぬよう注意深くアンサンブルは移動する。ラズウェルが積極的に変なフレーズを弾き、フリスは引きずられぬようギターをかき鳴らす。
ヘイワードも二人に流されず、タイトなドラムだ。三人とも演奏技術の確かさで、不安定な所がまるでない。

安定した不定形の、即興による構築性。うーん、やはりつかみづらい。本稿書くために繰り返し聴きかえしたが、今一つピンとこない。やはりライブを見なきゃダメか。

Personnel:
Bass - Bill Laswell
Drums, Voice, Melodica - Charles Hayward
Electric Guitar - Fred Frith

関連記事

コメント

非公開コメント