TZ 7327:Masada "Live In Sevilla 2000"(2000)

マサダのTzadikライブ第四弾で1枚モノのCD。00年にスペインのセビリアで録音された。生々しい音質で、スリルいっぱいの演奏が味わえる傑作。

PA無しがライブの常なMasadaだが、本盤は各楽器が実にバランス良く録音されている。特にベース。ぐいぐいとランニングする低音が、がっつり迫った。
オーソドックスにドライブするベースと、タイトに刻みながらしばしば奔放に暴れるドラム。Masadaリズム隊のバランス感覚が、本盤では明確な輪郭で聴ける。

もちろんフロントの二人も快調。滑るようにハイトーンを滑らかにヒットし続けるジョン・ゾーンと、パワフルに絞りながらときおり丸い音を混ぜるデイブ・ダグラスの妙味がいっぱい。

9曲中4曲が10分越え。かなり長尺で濃密な演奏を味わえる。各人のアドリブ・スペースが長く配置され、見せ場をそのままCDに封じ込めた。

00年は既にBook1の正典、CD10枚がDIWからリリース済。だが本盤収録の9曲中、"Lakom"はDIW正典に未収録だった。この日の観客は幸せだ。いち早く、この楽曲へ触れられたから。我々聴き手は、本盤で初めてこの楽曲を聴いた。
もっとも極初期マサダの録音を集めた"Sanhedrin 1994-1997"(2005)に本曲は収録あり。すなわちBook1として当初から準備されており、ライブでは演奏してたと思われる。

なおDIW正典をスペインの観客がどの程度聴いてたか不明だ。そう考えると、日本人はつくづく恵まれた。Masadaの正典を容易に入手できたのだから。

Personnel:
John Zorn - saxophone
Dave Douglas - trumpet
Greg Cohen - bass
Joey Baron - drums

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