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Mac Lethal 「11:11」(2007)

 早口で小気味よい白人ラップ。

 マック・レザルはミズーリ州のほうのカンサズ・シティ出身。彼を知ったのはこのYoutubeだった。17年6月の投稿で約667万回再生されている。

 27種類のラップ・スタイルを使い分ける7分半の動画。コミカルかつテクニックが見事で「器用なYoutuberがいるなあ」と最初は思った。調べたら10年以上もキャリアをラッパーとして持っている。なんだ、プロだったのか。
 過去は地元のFM局KRBZで番組"Black Clover Radio"も持ってたらしい。今は終わってるみたいだな。

 レザルは02年にアルバム・レビュー。スキルあるラッパーとして当時から評判だったようだ。本盤は07年に発売の2nd。直近作が"Congratulations" (2016)。他にmixtapeもいろいろ出している。

 
 彼の特徴は音楽面だとタイトで小気味よいラップ。早口かつインテンポでカリカリとまくしたてる。決して平板ではない。拍を前後したり連符で揺らす工夫はそこかしこ。
 ただ、極端にフロウしたり豪快に揺らすことで突飛さや奇抜さは狙わない。ある意味、着実。
 どうやら彼のラップは歌詞も面白いらしい。ぼくは音楽だけ聴いており、ほんとうに彼の音楽を楽しめてはいないようだ。

 本盤はプロデューサーにMichael"Seven"Summers,Lazerbeak,Leonard DStroyと3人のプロデューサーを曲ごとに立てた。
 三人の経歴は上手くたどれないが、地元のプロデューサーたちかな。

 スクラッチでDJ Sku,数曲の鍵盤でJohn Brewerを招いた以外は客演ラッパーのゲスト無し。
 
 打ち込みの低予算であっさり作ってる。率直なところ華が無く、地味。だが聴いてて楽しい。
 オールド・スタイルの丁寧なラップを素地にして、むやみなコケ脅しのテクニックやバラエティさに走らず、曲ごとにアプローチは微妙に変えてみせた。ダビングを駆使してダブル・トラックや掛け合いも工夫してる。

 決して素朴なリズムにしゃべるだけって類型さに終わらない。この辺はセンス。
 もちろんラップはリズミック。早口も彼のスキルの一つ。確かな喋りできっちりビートに載せて言葉を転がした。
 

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