TZ 7329 John Zorn "Xu-Feng" (2000)

Tzadikの"Game Pieces"シリーズでリリースの初作品。gx2,dsx2,electronicsx2の編成で行われる。
ルールがわかりづらく混沌としてる。あくまで記録として楽しむ盤か。ところどころ、ダイナミックな凄みはあるけれど。

74年の"KLARINA"を筆頭に、ジョン・ゾーンは数々の「ゲーム音楽」を作曲してきた。初期の活動で重要なアプローチの一つ。どれもルールが今一つわからず分析はしづらい。だが84年の"Cobra"がもっとも構成的にも普及的にも完成されたルールだと思う。
本作"Xu-Feng"はその直後、85年に作曲された。

ライナーの自己解説によると、コブラよりダイナミズムをコンパクトな編成で求めたルール、らしい。ドラマー6人でも演奏できるとある。つまりデュオx3組のコンビが肝心ってことか。

Xu-Fengは何枚も音盤化されている。
"(Y)earbook Volume 2"(1992)では1曲、ライブテイクを収録。演奏メンバーは、
Conductor – John Zorn
Drums – Gannon Hall
Percussion – William Winant
Electronics – David Slusser
Sampler – Bob Ostertag
Guitar – Myles Boisen, Trey Spruance
聴いても、今一つ混沌な即興のやりとりって印象だ。じゅんばんに楽器がずれて演奏され、全員即興では無い。しかしソロ回しとも違う。ルールがわかりそうで、良くわからない。

ライブ盤で"Xu Feng Live"(2008)もあり。ブートレグだろうか。こちらは未聴。
98年9月16日にサンフランシスコのSLIM'Sでライブ録音とある。メンバーは
Alto Saxophone – John Zorn
Drums, Percussion – Dave Lombardo, William Winant
Electronics – Criss Brown
Keyboards – David Slusser
Guitar – John Schott, Trey Spruance
上記と共通はWilliam Winant(ds)とDavid Slusser(electronics)、Trey Spruance(g)。

そして本作。00年5月28日にサンフランシスコのDifferent Furでスタジオ録音された。メンバーは、
Prompter:John Zorn
Drums, Percussion :Dave Lombardo, William Winant
Electronics :Chris Brown , David Slusser
Guitar – Fred Frith, John Schott

つまり上記のライブ盤とdsと鍵盤(Electronics)、ギターの一人は同じ。残るギターはフレッド・フリスだから、知名度や異化性を狙ってキャスティングと考えるべきだ。
並べると実にメンバーに継続性を感じた。ルールを順守だけでなく、音楽として構築にはやはり誰でもいい、じゃないのかも。

本CDのトレイ裏にルールが乗っている。Cobraのようにキーワードだけだが、3つのブロックに分かれ、各ブロックでキューがサウンドの形式ごとに、複数種類ある。
ゲリラのルールも記載あるところから、演奏中にプロンプターのサインにのっとったうえで、奏者の反逆も生かしたルールと思われる。

いかんせん、音を聴いても今一つルールが読めない。コブラですら音のみではわけわからないから、やむを得ないか。メロディやブロックではなく、即興をスパスパ切り替えつつ、めまぐるしい不規則なダイナミズム狙いと思う。やはりビデオとジョンの解説付きで、ゲームミュージックは楽しみたい。

無粋かもしれないが、めちゃくちゃに聴こえてしまうだけではもったいない、ルールの妙味を聴き逃してるのが悔しい。
ここでジョンのプロンプターによるXu-Fengのライブ映像がある。ミュージシャンがサインを送る様子もあるが・・・プロンプターが今一つ映らず、やはり何が何だかわからない。
ジョンがあるタイミングでコブラ風に順番でキューを送り、楽曲を組み立ててるようだが。2x3編成の必然性まで理解できなかった。

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