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Polly Paulusma 「Scissors In My Pocket」(2004)

 才女なSSWのキュートで優しいデビュー作。

 ポリー・ポーラズマは04年に本盤でデビュー。可愛らしい歌声で披露した。栴檀は双葉より芳し。言葉通りに、隙の無い傑作が本盤だ。
 なお現在も大ヒットこそ飛ばさないが、数年おきに着実にアルバムをリリース、美しくも柔らかなメロディを紡ぎ続けてる。
 
 飾りっ気ないモノクロなジャケットが示す通り、弾き語りっぽい味わいながらアレンジは実に凝っている。それも彼女のアレンジ。もともとは卓録で作りながらも、数曲にブラスや弦まで足して、かなり豪華な印象のアルバムに仕上げた。
 出身はイギリス。華やかでキャッチーなメロディと、特に本盤では軽やかに弾むボーカルが特徴だ。多重ボーカルのハーモニーも効果的。

 少し陰りある雰囲気を漂わせながら、暖かくもしみじみしたメロディが特徴。ウェットになりすぎず、ひねらない。とても才能ある人だと思う。

 ポーラズマは本盤で作詞作曲アレンジにプロデュース、ギターにピアノと多彩さを見せる。だが才気走ったギラギラさは控えめ。芯の強さを漂わせ、なよったところはないけれど。
 基本はアコギの弾き語り。それに楽器を足して彩りを添えた。根本はアコースティックなアプローチで、派手に盛り上げない。だがデモテープっぽい粗さは無く、細部まで細かく追い込んでいる。

 売れそうなのに。地味なのかな。
 未聴ならぜひ、手に取って欲しい。魅力的な楽曲が一杯で、捨て曲は全く無い。

Personnel:
Producer, Written-By, Arranged By [String, Brass], Vocals, Backing Vocals, Piano, Mandolin, Glockenspiel, Recorder, Tambourine, Horn [Melody]Guitar – Polly Paulusma
Cello – Laura Moody
Double Bass, Electric Bass – Oli Hayhurst
Drums, Percussion, Cajón – Rastko Rasic
Dulcimer – Kate Arnold
Organ [Hammond] – Andy Nunn
Saxophone – Guy Haynes
Strings – The Elysian Quartet
Trumpet – Gareth Batterbee
Viola – Vince Sipprell
Violin – Emma Smith
Violin – Jennymay Logan
– Polly Paulusma

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