Dicky Doo & The Don'ts 「Teen Scene」(1960)

 テディ・ランダッツォの検索中にたまたま知った盤。ギター・インストっぽい。

 60年のLPでテディ・ランダッツォがアレンジ及びB1,B5を提供した。ユナイテッド・アーティスツからのリリース。プロデュースした一人でな、後にDCPのドン・コスタもA5で作曲クレジットあり。

 中流階級の若者向けの適当なアルバムっぽい。当時のヒット曲に埋め草な新曲を並べパーティのBGM目当てではなかろうか。演奏はしっかりしており、Dicky Doo & The Don'tsのメンバーがどこまで関与かも怪しい。

 ここによれば、Dicky Doo & The Don'tsは5人組。メンバーはGerry Granaham "Dickey Doo" (Lead)、Harvey Davis (Bass)、Al Ways (Sax)、Ray Gangi (Guitar)、Dave Alldred (Drums)。
 57年にシングル・リリースを皮切りに3枚のLPを残した。シングルは65年あたりまでリリースある。

 そもそもはGerry Granahanの変名で、Dick Clarkのバックバンドと結成。歌手とは違う立場で契約をこなすため、むりくり組んだのか。Wikiを読んでも、今一つ事情がピンとこず。Dicky Doo & The Don'tsもそれなりに売れたようだ。
 とはいえ今はグラナハンでも本バンドでもランダッツォ名義でも、本盤は特に語られない。
 一連のDicky Doo音源は50年代だと、ユナイテッドでなくグラナハンの地元なフィラデルフィアのインディ・レーベルSwanから発表された。60年代は契約関係がうまくいったのか、ユナイテッドからシングルに切り替わっている。

 LPはB級路線の五目味。ポピュラー・ソングがずらり並び、女性コーラスをフィーチュアしてロックンロールからR&B、甘いポップスからティーン向けまで、あっさりあれこれ並べた。
 インスト風味が強く、エヴァリーの(8)もコーラスのみ。あとはカントリー・タッチのギターがメロディを奏でる。もしかしてカラオケ目的なアルバムなのか。

 本盤からはランダッツォ作のB1がシングル・カット。B4がB面に配置された。
 その"Teen Scene"は後年のランダッツォ風メロウさを期待すると当て外れ。シンプルでブルージーなロックンロール・インストだ。ボーカル・バンドのアルバムとは思えない。
 アレンジはホーン隊も足して、きっちり分厚く迫る。まとまっているがメロディが個性的かと言われたら首をかしげる。そういう細かいことは気にしないでいいのかも。
 すぐに海を渡るくらいはヒットしたみたい。イギリスでもハンターズが同年にさっそく、この曲をカバーした。リズムが危なっかしいのはご愛敬。
 
 
 Youtubeでも音源が聴けるが、Amazonでは300円で本盤のMP3があり。良い時代だ。こういうのをレア音源として探し回らずすむ。


Track listing:
A1 Footsteps 2:04
A2 I Love The Way You Love 2:04
A3 He'll Have To Do 2:15
A4 Lady Luck 1:50
A5 Vive L'Amour 2:42
A6 Midnight Special 2:06
B1 Teen Scene 3:00
B2 Wake Up Little Susie 2:15
B3 Mr. Blue 2:34
B4 Pity, Pity 1:33
B5 Pretty Blue Eyes 2:14
B6 Wild One 2:05

 なおこのバンド、58年にSwanからのノベルティ・シングル"Nee Nee Na Na Na Na Nu Nu"(1958)もばかばかしくて楽しい。

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