DAVID CALZADO Y SU CHARANGA HABANERA

 キューバ音楽を聴きたくて、ぱっと目についたバンド。

 中村とうようの評伝を読んでて、キューバ音楽に興味を持った。 サルサやブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブをほんの表面だけ齧ったことはあるけれど、きちんと聴いたことはない。


 今は便利な時代だ、Youtubeで検索。2016年のヒット曲集って動画で真っ先に出てきたのが彼らだった。

Arriba De Lo Mal Hecho(2016)

 埃っぽい街並みをシンプルに切り取り、男が歌いながら街を歩く。振られたって構図か。魅力的な女性陣に誘惑されながらも、女が投げ捨てる服を着てだんだんドレスアップして、ハッピーエンドになだれ込むという。
 軽快なビートとホーン隊が賑やかに鳴り、高らかにうたい上げるメロディがすうっと耳に入った。

 バンド名はDAVID CALZADO Y SU CHARANGA HABANERA。ダヴィ・カルサドとチャランガ・アバネーラって読むらしい。グラミー賞も取得済。88年頃から活躍のバンドで、今までに20枚ほどアルバムを発表済み。
 アフリカやアメリカの音楽を取り入れたサルサの一分野、ティンバの第一人者らしい。全然知らなかった。

 上のビデオでボーカルがダヴィ・カルサドと思ったら、違うみたい。いまいち情報がネットに無く委細が不明ながら、あくまでダヴィはバンド・リーダー。曲によってボーカルをフィーチュアするスタイルのようだ。

 今の時代、あらゆる音楽がミクスチャー。もちろんラップめいたバンドもいっぱいいるのだろう。
 しかし古めかしさを残したこのバンドのサウンドが、すんなり耳に馴染む。Youtubeを検索すると彼らの音楽が色々あり。軽快で熱くハッピーな曲ばかり。体系的に聴きたいが、アルバムの全曲音源みたいなコレクター的動画はパッと出てこない。ややこしいことを言わず、素直かつ無邪気に楽しむ音楽ってことか。
 要はジャニーズみたいなユニットなのかもしれないな。

 Amazonにも音源は色々購入可能。
  
 
 一時間のライブ映像もあった。背後のスキンヘッドなオヤジがダヴィだろうか。こうしてみるとステージ風景はすっかりアイドル歌謡。野暮ったいステージ演出だが、軽快で小粋なサウンドが詰まってる。
 たぶんこれ、アメリカや日本の音楽だと妙な固定観念が邪魔して素直に楽しめなかったろう。キューバ音楽だと、なまじ予備知識がないうえにラテンの蓄積がぼくに無いため余計な先入観がない。熱い夏の夜に、ぴったりの音楽だ。


 冒頭に書いた中村とうようの評伝は、けっこう面白かったよ。分厚い本だけど、途中からどんどん読み進められた。思い入れたっぷりある人間関係を、あえてスキャンダラス方面に行かず、冷静かつ時に冷淡に書き進める。次の本もあるような書きぶりだが、ぜひ出版して欲しい。
    

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