民謡がリラクゼーションに

各国の民族音楽が好きで、あれこれ聴いてきた。だが意外に日本の音楽には無関心。雅楽は何枚か聴いたが、むしろアバンギャルド耳や電子音楽耳を使ってる。つまり伝統の美学耳や日本人的琴線耳は使ってない。

身近すぎるせい。民謡なりが醸し出すセンチメンタリズムは、説明されずともわかる。イギリスのトラッドの香りとは全く違う。逆にトラッドは、身近で無いから「なんだかよくわからないもの」と、好奇心耳で聴ける。

で、ネットニュースより。
『日本の民謡や地方に伝わるうたに注目したプロジェクトが始動』

日本民謡の世界発信をコンセプトの、日本初レーベルVolkutaが始動した。
今日発売の第一弾が奄美大島の民謡、「よいすら節」の12インチ。
A面を奄美の唄者な朝崎郁恵が歌い、B面が札幌拠点のKuniyukiリミックスを収録した。

奄美というある意味内地と異文化な楽曲を取り上げ、さらに極北へ持っていく。何とも南北に長い日本を生かした両面に仕上げた。とはいえ期待せずに試聴音源を聴いた。「どうせ、日本人が聴いたら妙なモゾモゾ感ある仕上がりだろ」って。

しかし。B面Kuniyukiリミックス音源が、予想以上に北欧風の寛ぎ感が満載で驚いた。
ピアノを中心にシンセをうっすら。リラクゼーション風のアレンジを採用した。歌詞もすっと頭に入ってこないため、異文化感が満載。ヒーリングとかデトックスとか、その手の店で流れても違和感ない。

渋いのがリズムのアレンジ。唄のコブシと別でポリリズミックに鳴らし、浮遊感を強調した。確かにこれなら歌のノリを邪魔せず、揺らぎを設定できる。このアプローチなら別の民謡もハマる。

オリジナルの譜割無視でビートを刻みつつ、しっとりな世界を作る。アレンジのセンスにやられた。
関連記事

コメント

非公開コメント