ザッパのラスト・アルバム

数日前からネットをにぎわせてるようだ。ザッパが生前、最後に取り組んでたというアルバムが、作品100枚目を記念し"ラスト・アルバム"として6月1日に発売される。

タイトルは"Dance Me This"。シンクラヴィア作品集のようだ。生前のオフィシャル・ラストは"The Yellow Shark"(1993)で、ザッパのナンバリングZFT #62にあたる。
その後、"Civilization Phase III"(1994)で作りかけ作品の発表は終りと思ったら、まだあったのか。

もっともザッパ家の売り方だから、本盤のあとに蔵出しリリースは出続けるんだろう。
遺産食いつぶしなザッパ家のリリース群は、あまり面白くないのが正直なところ。だが、それでもザッパの音源は出たら聴きたくなるのが悩ましい。
しかしここ数作は食指が動いてない。うーん、なんの音源なら強烈に興味引くだろう。

"Dance Me This"のオーダー・ページはこちら。うーん。ジャケット絵がイマイチ。
曲順情報は、Zappa Wikiが見やすいか。
ここによると、94年時点でプロモ・カセットは存在したらしい。

なおザッパのシンクラヴィア作品集は、"Feeding the Monkies At Ma Maison"(2011)がZFT #90として出た。おそらくザッパの倉庫には、他のシンクラヴィア作品も眠ってるだろう。
今回の"Dance Me This"は、それと何が違うのか。ザッパがアルバム・マスターまで終わらせてたってこと?

ザッパのシンクラヴィア作品は、正直なところ波が激しい。聴くにはちょっと構える必要ある。
打ち込みでポップさを表現じゃなく、前衛要素の変拍子と唐突なフレーズ展開を軸足に行った「セルフ・オーケストラ」な作りがほとんどなためだ。

ポップなシンクラヴィア路線を狙ってくれたら、これまた親しみやすく聴けたのだが。例えばグラミー受賞の傑作アルバム、"Jazz from Hell"(1986)収録の、"G-Spot Tornado"みたいなやつ。

とはいえぼくが、特に好きなザッパのシンクラヴィア作品は"Aerobics in Bondage"。
"Meets the Mothers of Prevention"(1985)収録の小品だ。
ポップ要素を廃しつつもロマンティックな幻想性を持つ音像が心地良い。
もっともテクノに近寄ったザッパの楽曲で、中間部のきらびやかなムードが特に美しいと思う。

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