Tony Warren 「Rhapsody Of Love」(1992)

 経歴不明の爽やかなリゾート・ソウルで、ほんのりゴスペル風味。

 92年にカリフォルニアのインディTurn onから発売された、たぶん唯一のアルバム。主な仕事はバッキング・シンガーらしく、cdbabyのサイトに簡単なプロフィールがあった。なお本盤もいまだ配信で入手が可能。
https://www.cdbaby.com/Artist/TonyWarren1

 

 全7曲、ミニアルバムなボリューム。5曲が自作でタイトル曲(4)がMary A.Langie & James Belmoreの曲。カバーかどうかは不明。(7)はエリントンの曲だ。
 癖のない伸びやかな歌声を基調にしながら、少し節回しで個性を出す。ハイトーンの綺麗な滑らかさは、スタジオ仕事を主体ならでは。上手い歌で寛いで聴ける。
 
 楽曲もメロディアス。アレンジが今一つシンプルながら、生演奏中心できっちり構成しており、今でも古びないグルーヴがあり。都会の洗練さを持ちながら、しっとり落ち着いている。
 数か所のスタジオで録音しており、コツコツと録り溜めた作品をアルバムに仕立てたのかもしれない。

 ストリングス音色をシンセでカバーしたゴージャスなアレンジで、サックスがアクセント。Gerald Albrightが(1)で吹いたりと、スタジオ・ミュージシャンを集めてソツのない演奏だ。これだけきっちり作っても、埋もれてしまう。層の厚みってこういうことか。
 
 アップでぐいぐい押すよりもバラードでしみじみと聴かせるタイプのアルバム。味があって気持ちいい。雄大な盛り上がりは、すこしクワイア系ゴスペルに通じる空気感がある。(5)みたいにじわっと迫ってくる雄大さも

 ちなみに同姓同名で95年にMalacoからゴスペルのアルバム"I Know Too Much"が出てた。声質は似てるが、同じ人かな?だとしたら本盤もゴスペルかも。そしたら曲調や歌唱アプローチもすとんと腑に落ちる。歌詞を聴き取れてないからなあ。


 今も彼が活動中かは分からない。ともかくこういう盤に出会えるのが、マイナーなソウル盤を聴く楽しみだ。

Track listing:
1 Oh Me, Oh My
2 I'm Guilty
3 Fool For Love
4 Rhapsody Of Love
5 Love Don't Love Nobody
6 Loves Door
7 In A Sentimental Mood

 本盤収録のうち数曲がYoutubeにあった。探せばまだ、出てくるかも。
  

関連記事

コメント

非公開コメント