TZ 7192:V.A. "Great Jewish Music: Jacob Do Bandolim"(2004)

 ぴりっと締まったタイトな演奏で安定してくつろげる。ほんのりアラブ風味が全編に漂った。

 ユダヤ人作曲家のカバー集、Great Jewish Musicの第五弾は20世紀中盤に活躍したブラジル音楽ショーロのバンドリン奏者、ジャコー・ド・バンドリンの作品集。ショーロは小編成コンボでジャズのようにアドリブを重視した音楽ってイメージあり。あまり聴いたことがなく、詳しくコメントできず。
 演奏曲の切ないムードはクレヅマーにも通じる。これがユダヤ系音楽の特徴か。

 Great Jewish Musicシリーズも色んなミュージシャンが聴け、興味深かった。特にクレイマーの参加が嬉しかったのに。本シリーズではクレイマーは参加せず。シリーズそのものも本盤で終わってしまった。だんだん企画が縮小していくかのよう。本盤参加のメンバーは、これまでのシリーズとは違う顔ぶれになった。ブラジル音楽から極端な乖離はせず、素直なカバーが収録されてる。
 Shanir Ezra Blumenkranzが本盤で積極関与しており、リーダー・セッションの(7)のほか(4)や(6)でも演奏に参加した。

 参加ミュージシャンはTZADIKで顔なじみのメンバーばかり。多重録音したジェイミー・サフトやアコギ・ソロのティム・スパークを除けば、アンサンブル重視でラウンジ系の穏やかで軽いムードのサウンド集。オリジナルとなるジャコーの曲を知らないけれど、アコースティックな響きに軸足を置いた。
 (7)のようにスラッシュ・メタル風の派手なカバーや、サイケ・コラージュ風の(12)もあるけれど。一連のジョン・ゾーンのラウンジ系サウンドに通じるが、本盤のほうがリラックスなムード。

Track listing:
1. Cyro Baptista Noites Cariocas 3:06
2. Ben Perowsky Perolas 4:46
3. Rob Burger & Mauro Refosco Assanhado 3:26
4. Rashanim Reminiscencias 5:41
5. Anat Cohen & The Choro Ensemble Migalhas De Amor 5:08
6. Pharaoh's Daughter Sapeca 4:01
7. Shanir Ezra Blumenkranz Santa Morena 3:25
8. Davka Receita De Samba 2:48
9. 2 Foot Yard Falta-Me Voce 6:29
10. Tim Sparks Sempre Teu 4:44
11. Carol Emanuel Mimosa 3:27
12. Jamie Saft Ciumento 5:34

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