Make It Through The Storm (1976)【Prince未発表曲】

 爽やかなホワイト・ソウルな曲。プリンスが歌うと微妙に滑らかなニュアンスが足されてかっこいい。

 デビュー・アルバム"For You"(1978)の前に作曲され、デビュー前にデモテープとして録音した一連の楽曲の一つ。その後もPrince Vaultによれば、77年と78年、81年に再録音がされてるそう。トラックごとかボーカルのみ差し替えかは不明だが。
 ブートで流出の音源がいつの作品かは不明。声だけ聴くとプリンスの声は若い。

 何度も録音のうち、後半2回はスー・アン・カーウェルのボーカル。自分で歌うには爽やかすぎるが、楽曲としては捨てがたかったのかもしれない。スーのバージョンは81年にシングル"Let Me Let You Rock Me"のB面で発売された。ぼくは未聴で聴き比べ出来てない。
 ただしこの曲、なぜかスーがリリースの時はプリンスの名が無い。クリス・ムーンの作曲とされた。"Soft and Wet"の作詞などでクレジットの彼だ。

 著作権やなにやら、しがらみ関係だろうか。また、スーの歌で録音した経緯も不明。同じミネアポリス出身、いろいろと繋がりあったのかな。
 いずれにせよこの曲、凄く爽やかでオーソドックスだ。プリンスのボーカルでこそ滲むセクシャルなニュアンスはあるけれど。ファンクネスや妖しさはほとんどなし。まさに女性ボーカルで映えそうな楽曲だ。

 きれいなメロディでサビに向かって歌い上げる。凄くポップ。シンセがストリングス風に絡み合い、ハーモニーも滑らかに主旋律を飾る。プリンスのバージョンは主旋律もダビングを重ね、独特の細かくしなやかな風景を作った。いわゆるプリンスらしさは希薄だが、いい感じの可愛らしさだ。

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