灰野敬二インタビュー。

 Viceの企画でテニスコーツの植野隆司がミュージシャンにインタビューする企画の一つ。
 アップされたのは去年の10月だが、改めてさっき聞き返してたら、面白いところがいくつもあった。

 そもそもこの企画は、灰野の音楽観を雑談式に訪ねてる。根掘り葉掘りなインタビューでないため、笑いながら話す灰野という、非常に貴重な風景が見える。それでいて、語っていることは深い。
 2014年12月にRed Bull企画のインタビュー映像では構えた灰野だが、ここではもっと寛いだ風景だ。

 なにしろ植野が灰野のCD感想を語り掛けたとたん、「ライブ来いよライブ」と笑いながら遮る風景があるくらい(21分50秒過ぎ)


 音楽的な観点だと、興味深かったのは(6分過ぎ)"一音目は出せる。二音目をどうやって出すか"と、音を出す風景を語るところ。
 33分前後で、アタックと広がりについて語るところ。

 そしてその直後に、"これからエレキギターで自分の手癖を作っていく。自分がやりたい音楽のビジョンができてきたから、今から自分のテクニックを付けている"という。
 色々と示唆的だ。パフォーマーとして、天然のアウトローでなく理性を持っている灰野が、明確に語られた。

 いちばん最後、36分50秒過ぎ。"雑談だけで楽器も弾かないし、いいの?"と尋ねる。
 人と同じことはしない。しかし孤独な孤高は気取らなく、聴衆がいてこその音楽だと明確に意識しているようすが伝わる。興味深い。

 そして、今回見てて思ったのは同じく終盤で"指たて伏せをやっている。六十過ぎると若いころと同じように作るには、身体を作るしかない"ってくだり。
 ここ数年で明確に、僕は自分自身で体力気力の衰えを感じている。これが老いるということか、と。

 灰野は若いころから変わらない。だがそれはストイックな自己鍛錬が必要なのか。これからは意識的にぼくは、体を作らないといかんなあ。50歳、60歳に向けて。

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