大江健三郎自選短篇

ふと検索して見つけた。8/19発売予定だが、いまだにネット情報で収録作の情報が見当たらない。

「へえ、とうとう大江も古典として岩波文庫に収録されるのか。まだ生きてるのに」と、最初は斜に構えてたが・・・岩波のあおり文句読んで、急に読みたくなった。
・デビュー作から中期の連作を経て後期まで,全二三篇を収録
・作家自選のベスト版である
・本書刊行にあたり全収録作品に加筆修訂をほどこした最終定本.

まだ大江は加筆修訂できるほど理性が残ってたのか。てっきり恍惚の人かと思ってた。
「文庫で 1,380円か・・・高いなあ」と思ったら、ページ数が半端無い。
842頁。辞書か。京極夏彦の文庫より厚い。持ち歩ける量じゃないな。こういうのこそ、電子出版してほしい。

大江の短編は25年くらい前に、ごく初期作を何本か読んだきり。今なら、ちょっとは理解できるかな。
筒井康隆に価値観をガタガタにされた中学生の頃、筒井が絶賛した大江は「大人になったら読むもの」だった。やたら難しそうだし。
高校生になってもダメ。"ピンチランナー調書"か何かをちょっと読みかけて、歯が立たなかった。

大学の頃、"洪水はわが魂に及び"か何かを読んでサッパリだった。全く文章が頭に入ってこない。「全集で最初から読んでみるべ」と手に取った"死者の奢り"は印象深かったことだけ、覚えてる。「死体洗いのバイトって、これがルーツか」と、頓珍漢なことが頭に浮かんだのを、今も頭の片隅に残ってた。

他の作品もあらすじは面白そうなのに、内容がノレないという。
いわゆるSFの文脈でも大江の本はダメ。阿部公房はまだ鮮烈に読めたのに。この日記書くのにWikiで大江の長編リストを見たが、どれもこれも読んだ記憶が無い。

今回の大江の短編集、買うかは未知数。買っても読むかなあ。
最近は集中力無くなったのか、硬い本がさっぱり読めなくなっている。若い頃は「歳取ったら読もう」と、読むのを先送りにしてる本がある。ロシア文学を冬に暖炉の前で、安楽椅子に座ってブランデー片手に読むのが、今でも夢だ。実際にやったら、1時間で酔って寝るのは間違いない。

ほかに岩波文庫の近刊を見てたら、"文学とは何か"テリー・イーグルトン:著ってのも興味を引いた。
『欧米の文学理論の諸潮流を初心者にも分かりやすく解説するすぐれた入門講義.(略)
 十九世紀の英文学批評の誕生,現象学・解釈学・受容理論,構造主義と記号論について詳細に論じる』
面白そう。もっともどうせ挫けて、"文学部唯野教授"を再読したくなるにちがいない。
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