初期ルインズのリマスター。

 Bandcampからニュースが到来。吉田達也のルインズが、3代目増田隆一との約20年ぶり期間限定の再結成を踏まえて、初期のアルバム"Burning Stone"がリマスター再発された。

 Facebookで吉田の投稿を見ると、実CDとしても再発するようだ。既にディスク・ユニオンや芽瑠璃堂のWebに載っている。Amazonでは今のところオリジナルのシミー盤のみで、再発盤は記載なし。


 初期のルインズはEPやシングルもありアルバムのカウントがややこしい。3~4枚目くらいのアルバムにあたる、初期の盤らしい。
 クレイマーが主催のシミー・ディスクからStonehenge(1990)に続くアルバムとして92年に発売された。

 ぼくはCDでしか聴いたことないのだが、今回Discogs調べてたらアナログ盤は曲順が全くCDと違うらしい。しかも2曲少ない。同時期のCDでは"Shostak Ombrich"と"Dapp"が足され、15曲入りでリリース。
 のちの95年に吉田達也の磨崖仏リミテッドから再発。このときは高円寺20000Vにて、92年10月20日のライブ音源9分ほどがボートラ収録された。

 初期ルインズはパンク系譜のYBO2路線を踏まえて、プログレ的なタイトさとともにスラッシュ風の炸裂が特徴だった。増田時代のルインズはもともと増田がギタリストな点も踏まえ、よりメロディアスかつ構築美高く、めりはりあってドラマティックな展開に向かった印象だ。とはいえ僕はこの時代、ライブで見たことはないのだが。

 本盤でもベースとドラムってルインズの基本路線はそのままに、鍵盤風の音色やベースの音域をぐっと上げるなど、アレンジや構成の幅が広がった。ライブの再現性は知らないが、デュオに留まらぬ複雑なアンサンブルが楽しめる。
 
 ぼくはこの盤だと"Praha In Spring"がメロディアスで好き。
 ルインズの系譜から言えば主流ではないのだが、変拍子でとっ散らかってポップな進行がかっこよくって。
 
 初期ルインズの音源は録音機材のせいか、音の芯がけっこう薄い。リマスターで再発のたびに、ぐっと中域が太く鳴って迫力出る。高円寺百景の場合はドラムをオーバーダブで再発って荒業を使う吉田だが、今回の再発はオリジナル通りかな。

 ボートラは少なくともBandcamp音源は無い。けれど試聴の限りは低音に迫力が出てる感じがする。
 Bandcampでは"Stonehenge"も昨年にリイシュー済み。
 それにしても吉田は新譜と旧譜の復刻を、良いバランスでリリースし続けるなあ。
 

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