TZ 7153:Naftule's Dream "Job"(2001)

 ライブ録音で、より躍動性を狙った3rd。

 6人編成でクレヅマー・ジャズを演奏するバンドの3rdは、ボストンでのライブ録音。
01年5月の1,8,15日にMilky Wayで収録された。とはいえ観客の歓声は無く、言われないとライブ録音とわからない。ステージの記録でなく、生々しさを狙ったか。
 ミックスはビル・ラズウェルが担当した。

 収録曲は(1)がトラッド、(6)と(8)はエリック・サティと奇抜なカバーを行った。(11)はJerry BockとSheldon Harnickによるスタンダード曲らしい。他はメンバーのオリジナルの新曲。カバーもすべて本盤で初めて披露した。

 したがって感じはオリジナル・アルバムの新譜って位置づけ。例えば(9)でオーディエンス・ノイズが聴こえるけれど、バスキング的なムード演出のSEみたいな感じ。

 チューバがどことなくのどかに鳴り、クラリネットが切なさと優美さをまとうクレヅマー・サウンドだが、質感やアプローチは曲ごとで微妙に違う。エレキギターとアコーディオンの響き具合のバランスでハードさが変化した。

 異文化として僕は聴いてしまわざるを得ない。いわばオリジナルを知らずにカバーの妙味を探るようなもの。だがユダヤ文化に親しい人ならば本盤の異物感を逆に楽しめるのかも。
 演奏は相変わらずタイト。乱れず揺れず、丁寧にフレーズを決めていく。

Track listing:
1. Dirge Sirba
2. Back in the Sewer
3. Job
4. Industrial Bulgar
5. Shasha
6. Gnossiene #3
7. Springtime Music...
8. Gnossiene #1
9. Naftule’s Dream
10. Prayer for No One
11. To Life

Personnel:
Glenn Dickson: Clarinet
Pete Fitzpatrick: Electric Guitar
Jim Gray: Tuba
David Harris: Trombone
Michael McLaughlin: Accordion
Eric Rosenthal: Drums

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