TZ 7104:Shelley Hirsch "O Little Town Of East New York"(1995)

 チープな電子音に芝居めいた朗読が35曲詰まった。英語がわからないと楽しみづらい。

 52~69年にNYへ住み浮かんだアイディアをテーマに描いた、ショート・ストーリー集仕立てらしい。いわゆる日常ドラマでは全くない。もっと前衛的でキーワードや発想は奔放かつ抽象的に拡散してる。ブックレットには歌詞カードのように、セリフがすべて印刷あり。小さくて老眼にはつらい。

 Shelley Hirschは役者でなくボイス・パフォーマーとして数多くの盤に参加した。本盤の前に別レーベルで4枚ソロ・アルバムを発表あり。この5thはTZADIKからとしては、初めてのリリース。

 バックの音楽Shelley Hirschに加えDavid Weinsteinが参加した。彼はエリック・シャープのカーボンに所属し、80年代からNYダウンタウン・シーンの盤に数多く参加してる。ジョン・ゾーンがらみでは"Spillane "(1987)や"Cobra"(1987)などにクレジットあり。

 (14)が凄くポップなメロディで気に入った。なんかで聴きおぼえある。どこでだっけ?ケイト・ブッシュに通じる味わいあり。もともと声は良いし、歌もうまい。
 この一曲のために買ってもいい。

 クレイマーが音楽担当した朗読の盤みたいなチープさと胡散臭さが味。数か所でビートルズや007の引用もあり、コラージュっぽい構成も持つ。こういうわさわさっとした空気が、当時のNY音楽シーンの流行りか。
 彼女はもともとボーカル・テクニックが素晴らしく、ときどき挿入される歌ものは総じて妙な気取り具合が可愛らしく悪くない。
 とはいえほとんどが朗読。聞き手をかなり選ぶ盤ではある。

Track listing:
1. On The Far Reaches
2. 544 Hemlock Street
3. Marcia Baskin
4. Hymie And Harry
5. Claire
6. I Put On Shows
7. Killing The Ants
8. Singing With Johnny
9. Street Fair
10. Bongos
11. McIntyre/Chrysler Building
12. McIntyre/Bananas
13. Aida Vidzer (I Liked Her)
14. The Aida Song
15. Aida's House
16. Electric Menorah
17. The Jewish People
18. Chant
19. Maria Finchenko / Highland Park
20. Maria's Father
21. Maria's House/The Troika
22. Confession Booth
23. Slap The Shit
24. Grandma Gertie
25. Rhapsody
26. The New House
27. 625 Hemlock Street
28. Dipped
29. Songs In My Head
30. Vinnie Russo
31. Sliced Open
32. Lane/I Worked My Ass Off
33. Hush My Darling
34. Marsha Calabro
35. Outro

Personnel:
Shelley Hirsch: Vocals, Lyrics
Composed By, Performer :David Weinstein, Shelley Hirsch

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