エットーレ・マーティン"Natural Code"(2001)

先日まとめて買ったCDを聴きはじめたら、予想以上に聴き応えあり。ということで通勤中に聴いてた一枚を紹介で、今日の日記にかえさせて頂きます。

Ettore Martin"Natural Code"(2001)
リーダーは伊のテナー奏者。本盤は以下の4人で構成され、コード楽器がいない編成だ。ぱっと連想するのはマサダ。だがマサダはメロディ自体に和音感があると同時にクレツマー自身が持つエキゾティックな世界を以下にメンバーが料理するかが聴きどころ。

しかし本盤では楽曲ごとに表情を変え、フリー要素も盛り込んだストレート・アヘッドなジャズだ。(1)がセンチメンタルな曲調で今一つ惹かれなかったが、聴き進めるにつれ魅力に色々気が付いた。

木管二人のソロを中心のアンサンブルは、いたずらなソロ回しへ終始せず。どちらもコルトレーン的な連続するフレーズを繰り出しつつ、テクニックに寄りかからない。

歯切れよいドラミングを根底に、ベースは一歩引いて低音を繰り出す。アンサンブルのスピード感は控え、じわっとグルーヴづくりを狙った。エットーレはテナー一辺倒。サイドメンのグイド・ボンバリディエリが楽曲ごとに楽器を持ち替え、音色にバリエーションを持たせる。

(2)はテーマの突き抜ける和音が心地良い。小節感の希薄な小品のタイトル曲(3)もクルクル景色が変わる。ベースレスでドラムが煽り、ぐっとベースがランニング突入の瞬間がかっこよかった。さらにたちまちテンポを落し、じっくりメロディを着地。

(4)はアルコ弾きのベースへ二管がテーマを変奏しつつ巻きつく。ベースソロはドラマティックに進む。どうやらドラムとベースの立ち位置で、本アンサンブルの印象は大きく変わる。

ハード・バップな(7)もピアノ無しが進行自由なスリルを産んだ。コード進行あるとしてもメロディと低音のみが、かすかに曲を前へ進める。瞬間を切り取るのは吹きまくる木管の音。

エットーレはメロディを基礎に置きつつも、時にフリーキーなソロをぶちかます。タンギングを甘く吹き立てるさまはコルトレーン流だ。
あまりイタリアならでは、を探すのも不毛でヤボだが。抒情滲むメロディあたりか。

全10曲全てエットーレの自作。00年の2月27-28の二日間で録音された。
AmazonのMP3で購入が可能

[参加メンバー]
Ettore Martin: tenor sax
Guido Bombardieri: alto & soprano sax, bass clarinet

エットーレの経歴は良くわからず。以下のリーダー作をリリースしてるようだ。
1994 "Summertime in Jazz"
1995 "Sitting bull dance"
1999 "Soulstreets"
1999 "Here & There"
2000 "Blowing"
2001 "Natural Code"
2005 "Senzaparole"
2008 "Corpo Acustico"
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