JAZZ 二種類

こないだ買ったHerper Brothers"Remembrance:Live at Village Vanguard"(1990)を聴いてた。NYローカルならではの楽しい盤だ。http://alturl.com/hpnrd

現地の人気ラジオDJ(らしい)バーバラ・ハケットの紹介で幕を開け、熱くてどこか洒落たジャズを繰り広げる。tp/as/p/b/ds編成で北川潔が粘っこいベースをブイブイ言わす。ピアノがあんまり目立たない。

これ聴いてると、世界と直結しつつもローカル色満載の雰囲気が面白い。少なくともこの演奏の時、「世界で売れてやろう」ってスケベ根性は無い。ハードバップからクールなとこまで、バラエティ豊かに気負わずに演奏してる。それがまた、隙が無いんだ。
(7)みたいにテンポが一糸乱れず変わっていくノリなんか、かっこいいな。

で、今度は一ひねりしたジャズを聴きたくなった。ということで、次は大谷能生"Jazz Abstractions"(2012)。これもとても良いアルバム。 http://alturl.com/r4mf3

ヒップホップの方法論でジャズをサンプリングし、ブレイクビーツに仕立てたもの。
このURLで本人が楽曲解説している。

ループやサンプリングを重ねたトラック群は、聴くほどに刺激が増す。アレンジが馴染むにつれ、さらに細かな構造へ耳が行くことで。

ラップの混沌がジャズの薄暗い煙ったさを強調した。エレクトロニカな音風景でも、がっつりとグルーヴが香ってくる。ただしダンス用ではない。ライブハウスで腰かけて耳を傾けつつ、即興の流れに翻弄されるイメージ。


余談。"Jazz Abstractions"を聴いてたら、ふと坂本龍一"Esperanto"(1985)を連想した。
ダンス用に坂本が書き下ろしたアルバム。無骨で構築する坂本流のダンス音楽が、ブレイクビーツと頭の中で混ざったか。

関連記事

コメント

非公開コメント