Dionne Warwick 「My Favorite Time Of The Year」(2004)

 耳ざわりは良いが、それだけ。毒にも薬にもならぬ季節商品だ。ジャケは2種類あるみたい。
 

 もう、リアルタイムで勝負じゃないんだな。ここから先は、ディオンヌの感想書くのも気が乗らない。ベテランの消化試合な企画盤を聴いてるだけ。

 アリスタとの契約が"Aquarela do Brazil"(1994)にて、尻つぼみに終了。River Northへ移籍し2枚のセルフ・カバー盤を発表した。未聴のため感想は割愛する。
1998 Dionne Sings Dionne
2000 Dionne Sings Dionne, Vol. 2

 だけどパッとせず、契約が終わってしまった。次がRhino/DMIとワンショット契約でリリース、前作から4年ぶり。それが本盤。しかも長いソロのキャリアながら、単独名義では初のクリスマス・アルバム。
 いまさらか。なんとも落ちぶれた感じが漂う。

 のびのびとディオンヌは歌う。歳のせいかキーが下がり、貫禄というか凄みというか渋さがじわじわあり。
 選曲はスタンダードばかり。コンボ編成を軸に、シンセのストリングスがゴージャスに飾った。安っぽさがじわり滲む。クリスマス盤だから、とりあえずの張りぼてな豪華さはあるけれど。

 (6)でBeBe Winans、(12)でGladys Knightとデュエット。ベテラン同士、話題作りにはなるが。BGM以上の興味は出ない。
 どの曲も手堅いアレンジ。逆に耳を惹く意外さもない。あくまで安定して破綻の無い、無難で大人な雰囲気。わずかにジャジーさやゴスペルっぽい敬虔さを匂わせるアルバムだ。
 ディオンヌはメロディを堅実になぞりつつ、じわっとフェイクさせる。片手間で歌ってるっぽいなあ。

 いいとこ探しは出来なくもない。(5)のわずかに陰るポップス感とか、バカラック風味がうっすら漂う(6)とか。(13)の甘いムードとかね。
 でも気が乗らない。アレンジはけっこう丁寧ではある。
 そもそもクリスマス・スタンダード集のイメージがあまりにも強くって。彼女ならでは、もしくは歴史に残る特異性まで個性を昇華しきれてない。

Track listing:
1. The Christmas Song
2. White Christmas
3. Silent Night
4. Joy To The World
5. It's The Most Wonderful Time Of The Year
6. I Believe In Christmas
7. My Favorite Things
8. Silver Bells
9. O Come All Ye Faithful
10. Winter Wonderland
11. I'll Be Home For Christmas
12. Have Yourself A Merry Little Christmas
13. Happy Holiday

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