Dionne Warwick 「Reservations for Two」(1987)

 五目味が極まれり。しかも今一つピンとこない。

 一年半ぶりの発売な28thソロは、またしても複数プロデューサーの寄せ集め。ディオンヌの人任せな素材ぶりが出てしまった。しっかり単独プロデュースで、できればバカラックが心中覚悟でじっくり作りこんだら、違う道も開けたが。
 本盤は、デュエットを多数投入した。だがリアルタイムで聴いてた僕の世代が見ても、特にそそらない組み合わせばかり。アメリカの芸能界を肌身で感じる、現地の視点でないと本盤の必然性は分からないのかも。

 ジェフリー・オズボーンとデュエットした(1)が小ヒットしたが、特に彼へ思い入れ感じない。ずっと若手でディオンヌが引き上げたってこと?それほどディオンヌに余裕あったとも思えない。
 他のデュエットは、スモーキー・ロビンソン(3)、ハワード・ヒューイット(5)、カシーフ(6)、ジューン・ポインター(8)。
 ベテランのスモーキーはスティーヴィー・ワンダーに続く二番煎じ狙いとして、あとは中堅ソウル・シンガーを集めた感じ。

 プロデューサーも、デュエット相手を中心に乱立した。Aaron ZigmanとJerry Knightが (2, 5, 7)、スモーキーが(3)、バカラックが (1, 4, 8)。カシーフが (6, 9)、バリー・マニロウが(10)。

 バカラックの作曲クレジットはプロデュースをした (1, 4, 8)。だがヒットした(1)はバカラック色がえらく希薄だ。他も冴えない。ちぐはぐだが(8)の大サビは良いかな。
 
 全体ではそれぞれのプロデューサーが我を通しただけの、散漫な印象が残る。ディオンヌは喉を張って頑張ってるが。
 ただ、(10)は溌剌として、けっこういい曲だと思う。

Track listing:
1. Love Power 4:36
2. Close Enough 4:12
3. You're My Hero 4:43
4. In A World Such As This 4:17
5. Another Chance To Love 4:09
6. Reservations For Two 4:25
7. Cry On Me 4:10
8. Heartbreak Of Love 3:54
9. For Everything You Are 3:51
10. No One In The World 3:32

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