絃の聖域

栗本薫:著、1980年刊行。34年前か。うわー。
3度目かな、読むのは。初読が多分30年くらい前。2回目が・・・25年くらい前だろうか。
ストーリーはすっかり忘れてる。だが、最後のシーンだけは強烈な印象が、じわっと脳裏にこびりついていた。

伊集院シリーズの一作目な、探偵小説。あえて推理小説とは言わない。ロジカルなトリックよりも、あくまで浪漫。栗本薫はおそらく人間模様と情念が織りなす結末、に興味あったのではなかろうか。

最後のシーンはストーリーに抵触するため、ここでは触れない。ただし僕は2回目に読んだとき、普段何の気なしに耳にしてた「音楽」への聴き方が大きく変わった・・・と思う。

栗本薫は晩年の作品群のために評価が分かれる作家だが、本書のような初期作ならば、独特の流麗で耽美な世界観をたっぷり味わえる。言葉と情念の奔流で、一気に読ませた。
読了後、「優しい密室」を思い出した。これは逆にトリックだけ印象に残ってる。あの本読んだのも、25年くらい前だなあ。
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