Haunted House 「Up In Flames」(1999)

 アバンギャルド寄りのシューゲイザー、か。マザケイン参加の1st。

 ローレン・マザケイン・コナーズが参加、ってので聴いた盤。マザケインは灰野敬二などの共演で知った。アバンギャルド界隈にて、幻想的で広がりあるエレキギターを弾く。デビューは78年、膨大なアルバムがあるベテランだ。
 彼がどういう絡みか、ホーンティッド・ハウス名義でアルバムを出している。一発でなく、3枚も。これは99年発売の1stにあたる。

【Discogoraphy】
1999 Up In Flames
2008 Cosmic Debris Volume V(正確には、本盤はスプリットEP)
2011 Blue Ghost Blues
 
  
 他のメンバーはSuzanne Langille(vo),Andrew Burnes(g)。つまりバンド編成的にはリズム隊がおらず、普通のバンド形態を取ってはいない。
 スザンヌは91年にマザケインと共演盤あり、その付き合いか。アンドリューは詳しく知らないが、San Agustinってバンドのメンバーで90年代後半から活動のようだ。
 敢えてギター二本で、マザケインの色を消し気味なセンスがよくわからないが・・・。サウンドは二人とも似たような色合い。リバーブを効かせてサスティンで伸ばす感じ。どっちがマザケインかわからない。

 収録曲も長尺が3曲。ボーカルが出ずっぱりなわけでもなく、たっぷりギター・インストが味わえる。バトルってほど激しくはならない。マザケインのイメージ通り、ゆったりしたフレーズが伸び、もう一本のギターと溶け合う。
 激しく歪む音色がアンドリューだろうか。リズムは無いがじわじわと盛り上がる凄みはあり。

 ノイジーさと静謐さが共存した。スザンヌはおもむろに声を出し、しとやかに盛り上げる。途中でドラムも聴こえるが、誰の演奏だろう。スザンヌが叩いてるの?ギターは一応2本聴こえるし。クレジットが当てにならない。
 ただし後述のビデオを見ると、もう一人の男がパーカッションを叩いてる。アンドリューが演奏かな?ギター2本に聴こえるのはマザケインのディレイ・ループかも。
 別のライブ写真を見ると、ギター二人にパーカッション奏者とスザンヌが映ってるが。

 スザンヌは歌詞付きで口ずさむが、演奏は即興かもしれない。(1)と(2)がスザンヌの曲で、(3)は20世紀に活躍したルイジアナのブルーズ歌手ロニー・ジョンソンによる1927年曲のカバーだ。


 (2)で顕著だが、じわじわと盛り上がりながらブルージーな漆黒さを漂わすのが、本盤の醍醐味。フィードバックやハウリング・ノイズすらも、音楽に溶ける。
 (3)の中盤でパーカッションとギター、ボーカルが絡み合う瞬間の空虚さと、切り裂くエレキギターの対比も良かった。

 NYのThe Coolerにてライブ録音。たぶん01年に閉鎖のここだろう。(1)が99年2月22日、他の2曲は同年5月8日に収録された。

 オーディエンス・ブートみたいな荒っぽいサウンドだ。スザンヌの声の背後、ギターが静まるとテープ・ヒスノイズが一面に広がる。(1)の最後には観客のざわめきも拍手すらない。

 どの曲も根本的には、曲調も質感も特段に変化しない。
 ビートで押さない。ディストーションのエレキギターによる音圧で迫りくる。モノトーンで陰影をつけ、緩やかかつスリリングに広がる世界観だ。

Track listing:
1. Been So Long 23:02
2. Only When You Sleep 10:27
3. Blue Ghost Blues 23:09
 
Personnel:
Guitar: Loren MazzaCane Connors
Guitar: Andrew Burnes
Vocals: Suzanne Langille

 バンドはいまだに活動中らしく、15年1月24日のライブ映像あり。これ見ると、マザケインがリーダーのユニットだな。

 
 音楽だけだが、2010年の音源。10分半過ぎの写真見ると、ギター二人にパーカッション一人の風景が見られる。


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