過剰で過酷なバガテル・マラソン。

 タイムテーブル見たが、強烈な構成のイベントだ。呆れた。

 ジョン・ゾーンが2015年に300曲を書き下ろし、毎週日曜の昼にNY Stoneにてさまざまなミュージシャン編成で披露した楽曲群が"ジョン・ゾーンズ・バガテル"。今年6月にそのライブ・シリーズも幕を下ろし、世界各国で「バガテル・マラソン」とショーケースのイベントを打つ時期に変わっている。

 お膝元のNYでは、10/22に「10時間/20バンド/45人ミュージシャン」をコンセプトに、巨大なライブを行うのだが・・・タイム・テーブルが凄まじい。本稿末尾にコピペする。https://nationalsawdust.org/event/multi-john-zorns-ultimate-bagatelles-marathon/#toggle-id-1
 
 14時開演、夜0時まで30分刻みでバンドが変わる。生楽器かせいぜいアンプ程度の編成と思うが、バンド・チェンジやサウンド・チェックって時間見てないのか。各自20分くらいの演奏ってこと?
 興が乗ったら、てか、間違いなく時間が押すような・・・。土曜とは言え、翌日は大変だ。。

 さらによく見ると、夜中0時まで休憩時間が全くない。食事とかトイレとか、どうするの。会場設備を見ると、椅子で200、スタンディングで300人のキャパ。バーとレストランが併設あり。
https://nationalsawdust.org/events/

 でもさ、どの時間にトイレ行って飯を食うのよ。つまり、興味ないときに各自勝手に取ってってスタンスでしょ。これはつらいよ。
「すべてを見る」って発想を、全く考慮していない。

 実力主義で弱肉強食のNYスタイルかもしれない。だがどの音楽だって魅力はあるかもしれないし、全貌を掴むには全部見たい人もいる。
 しかしこの規模だと、トイレも飯も我慢してって・・・できるかも知らんけど、集中力と肉体精神の余裕はない。
 スタンディングだとしたら、一歩も動けないしお気に入りの場所で聴き続けることも無理。

 別に夜中になるほど大物が出るってイベントでもなさそうだ。ジョン・ゾーンはドアタマの2時に出演していなくなるし。
 スペシャル・ゲストとか大物が出るってわけでもない。ゾーン界隈のメンバーがずらり並び、美味しい顔ぶれではあるが。

 でも、聴き手に対しても奏者に対しても愛情が無いプログラムだよな・・・。ケニー・ウールセンなんてドアタマと中盤セッションにも参加して計4回の出番あり。大変だなー。
 たぶん顔ぶれから言って超満員とがらがらって両極端な時間帯が現れることは無い、と思う。しかし「大勢で長時間演奏」ってコンセプト先行な点が、ちょっとなあ。
 ゾーンのバガテルを「指定席に座ってのんびり寛ぎ、楽しむ」って方向性と真逆だ。

 ぼくはフェスってあまり好きではない。ステージが複数あり、全貌を見ることができないからだ。不便だし、立ち続けるのも体力無いし。はい、貧乏性です。
 お祭りも良いだろう。でも、それは音楽がお祭りの添え物もしくは賑やかしになってしまう。
 なんて言おうかな。その現場を楽しむのもいいが、音楽を僕は楽しみたいんだ。

 ただし、このイベントは安い。非営利会場でやる地元のライブとはいえ前売り$25,当日$30ドル。日本でこれを丸ごと呼んで打つなら経費もかかるし、この10倍でもおかしくない。

 もういいや、CDが出てくれるのをまとう。頼むから「CD10枚組で全貌一挙放出」みたいなパッケージにしないでよ。とはいえ全部聴けるかは別ものか。

 やっぱり現場で雰囲気踏まえて味わうのがベスト、って結論にしかならんなあ。

2pm
BAGATELLES QUARTET
john zorn sax
dave douglas trumpet
kim cass bass
kenny wollesen drums

230
SYLVIE COURVOISIER AND MARK FELDMAN
mark feldman violin
sylvie courvoisier piano

3pm
TRIGGER
will greene guitar
simon hanes bass
aaron edgcomb drums

330
MATT MITCHELL TRIO
matt mitchell piano
kim cass bass
kate gentile drums

4pm
ERIK FRIEDLANDER-MICHAEL NICOLAS
erik friedlander cello
michael nicolas cello

430
JAMIE SAFT TRIO with CHRIS SPEED
chris speed tenor sax
jamie saft piano
brad jones bass
jim black drums

5pm
JULIAN LAGE-GYAN RILEY
julian lage guitar
gyan riley guitar

530
MARTY EHRLICH QUARTET
marty ehrlich reeds
jon irabagon reeds
michael formanek bass
kenny wollesen drums

6pm
BRIAN MARSELLA SOLO
brian marsella piano

630
JIM BLACK GUITAR QUARTET
keisuke matsuno guitar
jonathan goldberger guitar
simon jermyn bass
jim black drums

7pm
MEDESKI – WOLLESEN DUO
john medeski piano
kenny wollesen vibes

730
KRIS DAVIS
kris davis piano
mary halvorson guitar
drew gress bass
kenny wollesen drums

8pm
IKUE MORI
ikue mori electronics

830
MARY HALVORSON QUARTET
mary halvorson guitar
liberty ellman guitar
drew gress bass
tomas fujiwara drums

9pm
IRABAGON – MITCHELL DUO
jon irabagon sax
matt mitchell piano
930
HARRIS EISENSTADT TRIO
chris dingman vibes
eivind opsvik bass
harris eisenstadt drums

10pm
CHRIS OTTO-MARK FELDMAN
mark feldman violin
chris otto violin
1030
JOHN MEDESKI TRIO
john medeski organ
david fiucynski guitar
calvin weston drums

11pm
CRAIG TABORN
craig taborn piano

1130
MATT HOLLENBERG-NICK MILLEVOI QUARTET
matt hollenberg guitar
nick millevoi guitar
shanir blumenkranz bass
kenny grohowski drums




関連記事

コメント

非公開コメント