Kindleの使い勝手

 電子書籍の専門ツール、Kindleで遊んで数週間。ようやく少し慣れてきたので、今の時点の感想を残しておく。
 やはりこれは、マンガじゃなく本を通読するツールだ。紙の本とは明確に違う。

 Kindleは買うのをずっと迷ってた。スマホでいいじゃん、と。だがプレゼントしてもらい、色々触ってたら明確にスマホとの違いが分かってきた。
 電子書籍を読み始めて2年くらいか。スマホで軽い小説を読んだのがきっかけ。楽さにハマった。文字の大きさが変えられるのがありがたい。老眼が出てきたしね。20代の頃なら、一番小さいフォントでも読めたはず。そしたらだいぶ感想が違ってたと思う。

 紙の本と違うのは、軽さ。速さ。保管性、検索性。あとは、積読。それと値段。あと、画面構成。
 電子書籍で、もっとも抵抗あるのが所有欲、だと思う。電子書籍は閲覧の権利を買ってるだけ。購買元の会社が潰れたら、読めなくなる。でも紙の本を本棚に並べるスペース無いなら、あまり変わらない。

 マンガや流行りの小説を読んだら古本屋に売る、ってパターンを何年も前からしてた。例えば文庫本は発売直後なら、一冊100円とかで売れるものもある。それより安く電子書籍で買えるなら、逆に何度も読み返せる分電子書籍のほうが良いかな、と思ったのが電子書籍導入のきっかけだった。
 マンガはね、i-phoneじゃ無理。小さくて読めない。
 いちばんありがたいのが、分厚い本。それを片手で手軽に読めるってのが電子書籍最大のメリットだ。

 電子書籍論は長くなるので省き、Kindle感想へ移ろう。
 まず軽さ。ぼくが貰ったのはKindle Paperwhite。本体は、そこそこの軽さ。だが、公式のケースを買ったら頂けない。けっこう重たくなった。あ、あと保護フィルムも買った。
  
 本体はキャンペーン情報付きモデル。広告がウザくもない。これで充分。立ち上げる時に広告画面出るが、そんなのフリックするだけだ。スマホのロック画面と気分は変わらない。この辺だいぶ、この数年で意識改革されている。
 フィルムとケースはかなり割高と思う。でもこれは、そういうもんだろ。嫌なら買わなくていい、と思う。

 ケースは悩みどころ。Kindleを何年使うか、だ。15年くらい大切に使うものか、数年で買い替えるのか。この辺はまだ自分でも感覚がわからない。数年ならケース無くてもごまかしごまかし使えそうだもんな。ただ、保護というより質感の意味でケースあったほうがいい。金属質な肌触りが、若干は緩和される。

 それよりフィルムだ。売り方が気に食わん。値段はいいよ、仕方ない。しかし2枚もいらん。2枚入りだが、普通は1枚しか使わない。張替もしないし。2枚で1350円だった。
 割高なのはいい。そういう商売なんだ、しかたない。でも1枚900円のほうがまだ許せる・・・。使いもしないフィルムが家に残るのが何だかなあ。

 ちなみにフィルムを張ってよかったな、と思ったのはi-pod touchに貼ったとき。1年くらい前に落として液晶画面がヒビヒビになった。でもフィルムのおかげで、まだ使える。画面は読みづらい。
 でもi-phoneあるからな。もうi-pod touchは携帯音楽プレイヤーとしてしか、使ってない。あ、ならnanoでもいいのか。そっちのほうが軽いな。いまさら買い替えもしないが。
 話がそれた軽さ、だ。そんなわけでケース入れた重量は、片手で寝転がって読むにはちょっと重い。毎晩寝る前に読んでたら、そのうち手へ筋肉ついて楽になるだろう。
 今はだいぶ慣れたが、まだ少し重い。
 ただ、電池はほんとに一週間くらいもつ。毎晩寝る前に読むくらいの使用頻度だからか。

 スマホを布団に持ち込むパターンもあるが、充電ができない。だいたい帰ったときは電池切れ、寝てる間に充電のパターンだから。充電器を持ち歩いて、会社で仕事中に充電はかっこ悪いので、できれば避けたいし。

 なんかこの調子で書いてると、ひたすら長くなりそうだ。どんどん行こう。
 
 次に速さ。ぶっちゃけ、画面転換はまだまだ。速読には向かない。マンガじゃなくても。
 そう、kindleの画面ならマンガが読める。小さい吹き出しの文字は読みづらいし、解像度もいまいち。でもまあ、許せる。ほんとに何度も読みたいマンガなら本で買うが、マンガ喫茶で読み捨てもせず、ちょっと読んでみたい、程度ならKindleで良い。
 こないだはウシジマくんの1~4巻が期間限定の無料配信してた。さっそく読んだもの。しかし読後感は、相変わらず救いがない・・・。
 買った漫画は「服を着るならこんなふうに」。1~2巻は買ったとき、半額だった。そう、Kindleは頻繁に値段が変わる。これが、積読に通じる。いかんことだが。

 で、速読。小説を読むペースでも、画面切り替えは遅い。どんなに流し読みしても、一冊読むのに10分くらいかかる。紙なら5分くらいか。ページを飛ばしたり、章移動が電子書籍はやりづらい。
 やはりこれは小説などを一ページづつ読むツールで、要点だけ拾い読み、には向かない。

 どうも長くなるな。どんどん行こう。
 次に保管性。本棚を圧迫しないのはありがたい。何を持ってるか、忘れるのが玉に傷。 ただ、検索は便利。辞書も便利。もう少し使いこなしたら、この辺は感想が変わるはず。
 これが積読につながる。Amazonはしょっちゅう値段が変わる。50%オフみたいなキャンペーンもやる。「すぐに読まないけど、100円なら買ってもいいかな」って本がくせもの。
 ついクリックして、とりあえず買っておくってパターンがありそうだ。これは意識して気を付けるしかない。
 積読の効果って、棚見て「あ、あの本もあったな。そのうち読もう」って記憶をリマインドさせるとこ。だが電子書籍だと埋もれてしまい、文字通り喜捨にしかならない。
 とはいえ俺よりAmazonのほうが金持ってるよなあ・・・こういう時、喜捨と言いたくない。貢いでるだけだ。

 実は、買ってしまったのよ。「金田一耕助ファイル 全22冊合本版」ってのを。半額セールで1300円くらい。一冊60円ならブックオフで買うより安いや、と。
 これは絶対、全部読んでやる。電子の海に沈めんぞ。
 

 あとは画面構成。額縁を広めにとってるデザインと思うが、片手で持つにはまだ足りない。つい手が滑って、変なとこを押してしまう。ページが変わってしまってストレスだ。
 寝転がってるからね。ケースが重たくて、バランスとりづらい。どういう持ち方なら、ぺらぺら読めるかは試行錯誤の最中だ。

 いろいろと不便、新しいメディアに慣れてないところがある。
 けれども最大のメリットは、やはり手軽さ。分厚い本を読みやすいのがありがたい。

 たとえば先日スマホで読んだのが「つかこうへい正伝 1968-1982」。Amazonでは紙版だと576ページとある。これを片手で読めるのがありがたい。
 昔に紙で読んで往生したのが、「日本の電子音楽」。非常に面白かった。しかし1115ページ。物理的に持ち歩いて読みたくなる本の重さではなかった。これが電子書籍ならなあ・・・。検索機能も、凄く役に立つはず。
 
 電子書籍と本は明確に役割分担ができる。机の上に数冊並べて資料に、みたいな使い方は電子書籍じゃ無理。超大画面のマルチディスプレイな環境があったとしても、無理。絶対に紙のほうが便利だ。書き込みも、破って並べ替えるのも、紙ならでは。

 しかし「お、昔に読んだ小説がこの値段で再読できるのか」ってのなら、電子書籍は年寄りにも遡及する。日本SFの初期世代とか、あの辺を読み返そうなんて思ったら危ない。
 なんつっても、字を大きくできる。昔の本は字組がみっちりで、今更読むには勢いがいるしね。
 
 読み放題プランがあと10年したら、もう少し落ち着いたビジネス・モデルになるだろう。新刊と昔の本を読みながら、もう少し業界の様子を見ていこう。

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