ザッパの最新動向

 どうにもキナ臭い・・・。叩き売りっぽくなってきた。ゲイルが昨年に他界し、どんどんザッパの資産が放出されてきてる。
 エルヴィスやビートルズみたいに着実なビジネス・モデルを構築もいい。なんだかよくわからないジミヘンやマーク・ボランみたいなビジネスもいいだろう。最近の生臭いザッパ周辺の活動を見てて、プリンスの遺産はきれいにリリースしてほしいなあと思う今日この頃。

 まず生臭いほうをメモとしてまとめ、そのあとにドバドバとでる今年のリリースをまとめてみよう。なんだ、ザッパ・レコードは今年6枚も新譜を出すんだって?

 ザッパが93年に鬼籍に入り23年たつ。うお、もうそんなか。未亡人のゲイルがキッチリ締めてきたが、昨年10月に他界。遺産相続だろうな、今年になって慌ただしくなってきた。
 ザッパの子供はドウィージル、ムーン、アーメット、ディーヴァの4人。ザッパ plays ザッパで、もっとも遺産を有効活用してたのがドウィージルだった。ところが管財人から使用停止を食らった、と発表が今年の4月。どんだけザッパ管財人はがめついんだと思ったが。

 5月5日にアーメットがドウィージルに向けFacebookにて公開書簡を発表。 「使用料は年間1ドル。金儲けが目的ではない。いい加減なことを言わないでくれ」と主張した。https://www.facebook.com/notes/ahmet-zappa/an-open-letter-to-my-brother/10153667213097309
 
 ムーンが5月9日にFacebookで反応。もってまわった言い方で、何が言いたいかよくわからない。
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1024366747643140&id=1023503541062794
 ドウィージルは5月16日に自分のWebで反応した。アーメットは金儲けに走り、嘘八百を並べてると。
http://www.dweezilzappaworld.com/posts/1982286-response-to-my-brother-s-open-letter

 これらの騒動の前、今年3月にザッパの自宅売却を含む、映画撮影費用の確保を狙ったキックスタートが始まった。高額投資のご褒美はアーメットらとの会食などがあり。
https://www.kickstarter.com/projects/alexwinter/frank-zappa/description

 ドウィージル/ムーンと、アーメット+ディーヴァの対立構造みたいね。そこら辺をスキャンダラスに書いた記事をネットで見かけた気もしたが、URLがどっかに行っちゃった。
 そしてこの8月26日にザッパ邸宅の売却が決定。Twitterでアーメットとディーヴァが邸宅にお別れを告げた。
https://twitter.com/AhmetZappa/status/767806494918135808
https://twitter.com/divazappa/status/767825282921365505

 どうやらマスターテープやザッパ・レコードを握ってるのも、アーメットらしい。これからどうなることやら。あまり深くアーメットは考えず、どっかのプランナーの話に乗るがまま、アルバムをリリースしまくり大量放出路線に出るようだ。
 どっちみち今のザッパはマニア向け。お布施みたいに次々買うだろう。

 死後の作品って、どういう形の発表がファンとして望ましいかな。どんどん出るのもありがたい。丁寧にリサーチして、一年に一回とか出てくれるのも嬉しい。
 どっちみちその作品には、本人の意思は無いんだ。墓荒らしと同じだ。覗き見趣味、と言ってもいい。Youtubeみたいなとこにばら撒かれ、まさに好き放題にしてくれってのがいいのかも。鬼のように溢れたプリンスの質がまちまちなブートを見てて思う。
 へたにカネが絡む分、なかなか管財人は無造作に無料放出はできんのだろうがね。

 ということで、今年に出たザッパの公式盤をまとめておく。すべて未聴だ。買おうか迷う内容が多いのよ。
 あと、ザッパのWebもリニューアルが完了した。遊び心のわかりづらいデザインが無くなったのは嬉しい。単なるカタログ販売みたいなサイトになったな、とは思うけど。

 まずアルバムを羅列しよう。
2015/6 "DANCE ME THIS"
2015/10 "ROXY - THE SOUNDTRACK"
2015/11 "FRANK ZAPPA: 200 MOTELS - THE SUITES"

2016/4 "ROAD TAPES, VENUE #3"
2016/7 "THE CRUX OF THE BISCUIT"
2016/7 "FRANK ZAPPA FOR PRESIDENT"

2016/9 "ZAPPAtite"
2016/10 "Meat Light: The Uncle Meat Project/Object"
2016/10 "Chicago '78"
2016/10 "Little Dots"
      

 "DANCE ME THIS"まではゲイルの目が届いてた。これが公式100枚目のアルバム。ザッパ存命のほんとの意味で公式"The Yellow Shark"(1993)が62枚目。40枚ものアルバムを、ゲイルはじりじりインディでリリースし続け、流通を絞って単価を高くし遺産を守った。

 "ROXY - THE SOUNDTRACK"はゲイルの目が無し。73年のライブ音源でDVD付き?よくわからん。
 "200 MOTELS - THE SUITES"は発売順が前後したが、ゲイルが共同プロデューサーでクレジットあり。2013年にLA管弦楽団が演奏の"200 Motels"(1971)の音源か。

 そして怒涛の2016年に。"ROAD TAPES, VENUE #3"は2012年から出始めた、ライブ音源の第三弾。ジャケットがダサいのと、いまいち食指が動かず、あと高いのでこのシリーズはまるで聴けてない。
 ただ流通をいじったのか、この盤は2000円台とまともな値段で買える。70年7月5日の2枚組ライブ盤で、フロ&エディのマザーズだ。

 "THE CRUX OF THE BISCUIT"は"APOSTROPHE(')"(1974)のアウトテイク集。プロデュースにゲイルの名前あり。なんなんだ。テープ管理人のジョー・トラヴァースがまとめたテープへ、ゲイルは生前にマルを出してたってことか。

 "FRANK ZAPPA FOR PRESIDENT"はアーメットとトラヴァースの共同プロデュースなクレジット。未発表のシンクラヴィア曲やライブ音源をまとめ、ザッパの選挙人登録推奨な主張を軸に、アルバムへ仕立てた盤らしい。

 ここからあとは、現時点で未発表の盤ばかり。
 "ZAPPAtite"はベスト盤。公式に情報が出てるが、ぱっと見でレア音源はなさそう。
http://www.zappa.com/news/zappatite-frank-zappas-tastiest-tracks

 以降の3枚は、ここに情報があった。老舗のザッパ・ファンサイトだからあるていど信憑性はあると思う。
http://www.idiotbastard.com/news.htm#Hot

 "Meat Light"は3枚組で"The Uncle Meat"(1969)の蔵出し音源集。"Chicago '78"は2枚組ライブ盤で、ドラマーがヴィニー・カリウタらしい。
 "Little Dots"は"Imaginary Diseases"(2006)に次ぐ、72年音源のプチ・ワズー編成の音源って噂みたい。

 ゲイルは基本、ザッパが未完成のプロジェクト"CIVILIZATION PHASE III"(1994)やギター・ソロ集"TRANCE-FUSION"(2006)以外は、あまりコンセプトに凝らず、ゆるやかなアルバムづくりに徹してきた。シンクラヴィアの"FEEDING THE MONKIES AT MA MAISON"(2011)みたいに。
 あとはライブのポン出しが多く、蔵出しテープはトラヴァースに任せてた感あり。
 アーメットはもうちょい、自分の色を出すつもりかな?
 
 どっちがいい、って話じゃない。なにせもう、フランクの意思はどこにもないんだ。
 ああ、なんかぎすぎすしてる。プリンスの遺産はこんなふうにならないといいな。まあ、死後20年たったから、ゆえのザッパ家ぎすぎす騒動かも知らんけど。

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