TZ 8098:Aya Nishina "Flora"(2013)

 傑作。これは多くの人に聴いて欲しい。声の美しさをのびのびと幻想的に表現した。
 NYを拠点に活動する日本人作曲家、AYA Nishinaの1stアルバムは、声の多重録音を武器に、さまざまなアプローチで寛げる幻想的な世界を描いた。2010-12年にかけて一曲づつ録音した作品集になっている。
  

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TZ 8176: Alvin Curran "Shofar Rags"(2013)

角笛の可能性に痺れる、エレクトロニカ風味のサウンドだ。
アルバン・カランは1938年生まれ、今年77歳の大ベテランだ。1966年結成のMEV(ムジカ・エレットロニカ・ヴィヴァ)のメンバーでもあり、当時も本盤もイタリアで活動している。



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TZ 7050;Giustino Di Gregorio "Sprut"(1995)

 サンプリングを基本の前衛エレクトロニカだ。TZADIKから99年にリイシューなイタリアの作曲家Giustino Di Gregorioの作品。最初に発表時は本盤の(6)-(10)の"第一部"のみ、本TZADIK盤で第二部と第三部が追加されたようだ。作曲家の経歴は不明。

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TZ 8097:Noah Creshevky "The four seasons"(2013)

電子音は生楽器と滑らかに溶け、けっこうめまぐるしく風景が変わっていく。バロックの清涼さと現代音楽の複雑さが精妙に混ざった。

NY在住の作曲家、Noah Creshevskyの本作はTO KNOW AND NOT TO KNOW (2007) 、THE TWILIGHT OF THE GODS (2010) に続くTZADIK盤となる。リンク先のディスコグラフィーでわかるが、66年から活動しているベテランだ。

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TZ 7203:灰野敬二 "Tenshi no Gijinka:天使の擬人化"(1995)

  世界に誇る異形のミュージシャンである灰野が、Tzadikで発表したソロ。
  金物の玄妙な響きと、強烈なボーカル。迫力と生々しさが本盤の魅力だ。金物、声、民族楽器と、当時は灰野の新境地とも言える一枚だった。当時のライブでは演奏してたのかもしれない。けれども音盤化はされてこなかった。

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TZ 7139:Danny Zamir "Satlah"(2000)

フロントにサックスが立つクレツマー・ジャズトリオ。フリーキーな音も聞かせるが、基本は端正なアプローチだ。3曲でジョン・ゾーンがゲスト参加した。さほどフリーキーに走らず大人しく響かせる。

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TZ 8306:John Zorn"The Mysteries"(2013)

 全体的におっとりと静かで神秘的な楽曲の一枚。感情を押さえ崇高さを漂わす。
 グノーシス・トリオの2作目。トリオと言いつつジョン・ゾーンは演奏に参加していない。あくまで疑似的なバンドだ。グノーシス主義から取られたバンド名はゾーンのオカルト趣味であり、音楽コンセプトのヒントだろう。ミニマルでポリリズミックな展開が本盤の味わいだ。テーマはきっちり譜面で、中間部はパターンのみ決めて即興の構造と想像する。

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Ponta Box Discography

日本のポピュラー音楽界に強烈な足跡を残してきた、村上“ポンタ”秀一が率いるPonta Box。ふと聴きたくなったが、全貌を記した適当なディスコグラフィーが見つからない。仕方ないので、ちょっとまとめてみた。

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TZ 7310:John Zorn "Filmworks IV: S/M + More"(1997)

 低予算の映画音楽を中心に、比較的じっくりと聴ける作品をまとめた。特徴はアンビエントの抽象性と、酩酊する揺らぎだ。(4)の綺麗なピアノ作品が、本盤の構成をきゅっとまとめた。BGMに最適。ノイズ寄りの作品もあるが、不思議と耳を邪魔しない。
 ジョン・ゾーンの見事なバランス感と幅広さに感じ入る一枚だ。

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TZ 7042:Mark De Gli Antoni "Horse Tricks"(1999)

 元ソウル・コフィングのアントーニがTzadikから発売、今まで唯一のアルバム。
 全17曲中、(17)の8分越えを除けば1~3分の小品ばかり。洗練とは逆ベクトル、奔放にサンプラーで遊んでる楽しい様子が伝わる。鍵盤中心の音像は、どことなくミニマルで調子はずれ。先進性より実験集の趣きだ。


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