カントリー・ラップ

ぶっちゃけ、何も考えなくていい曲を聴きたい。ラップがいい。で、カントリーはどうだ。と、Youtubeを適当に検索。

Mini Thin"City Bitch"(2014)
ウェスト・バージニア州のラッパーらしい。PV見ると刺青だらけの男と、水着のねーちゃんがイカれて騒ぐパーティが延々と続く。うわー。ラップはたるいが、妙にキャッチーで癖になる。

これは今の曲かな。The Lacs - "God Bless a Country Girl"(2015)
ジョージア州の出身。8thアルバム"Outlaw in Me"に収録曲。もうちょい知性を感じるPVだが、インテリってほどでもない。田舎っぽいのどかさがブワブワ漂う。スライド・ギターのソロがなんともズブズブくる。

Lacsはズバリ"Keep It Redneck"って曲もあった。身もふたもないな。PVがバギーを泥道で乗り回しのお気楽な仕上がり。曲は単調だが、エレキギターの歪んだ響きがダサ面白い。

あと、コルト・フォードが引っかかった。ジョージア州はアセンズの出身だ。この曲"Chicken & Biscuits"(2010)は同名の2ndアルバムに収録。
アルバムは全米チャート28位、カントリー・チャートで8位まで上がった。シングルのこの曲はカントリーチャート60位。
フィドルまで入ったカントリー・ロックな風情のトラックで、畳み掛けるラップがなんとも・・・頭の中が空っぽになる。ビデオも妙に間抜けだな。イントロ長いし。

もういいや。色々聴いてたら、疲れてきた・・・。寛げる曲が聴きたい。さて、何聴こう。

M3-2015春

同人音楽の祭典、春の部が4/26(日)11:00-15:30に東京流通センターで開催される。
ようやくサークル・チェックがザクッと終わった。

同人音楽超まとめ M3-2015春

正直、数年前に初めてM3へ行った時よりだいぶ醒めており、チェックも最初ほど緻密にやって無い。今回は、楽しみにしてたサークルがいくつか、参加しないのも原因だ。
とはいえ同人音楽はまさに玉石混交、無名だけどぼくの趣味に合う音楽があるかもしれん。この宝探し感が魅力なのかも。

今回のM3は二展2階を長テーブル3分割な荒業もあり、さらに詰め込んでいる。
生演奏スペースは、どのくらいのカオスだろうか?
そして企業出展エリアは、今回も閑散だろうか?

ぶらっと昼過ぎに行って比較的のんびりと買い物は可能、なはず。今回の参加者は史上最高を更新だろうか?去年の秋は、昼過ぎでもけっこう混んでた印象あるんだよな。

チェックしてて、面白そうなサークルを二つ紹介。

G-17b、Harmonie Chromatique
架空宗教音楽がコンセプト。クラシカルな演奏が気持ち良かった。特設サイトはこちら。

F16b、旅音 2
世界各国でのフィールド録音素材を、テクノに仕立てた。
M3では新譜2枚を出すようだ。特設サイトはこちら。

Seals & Crofts"Takin' It Easy"

タワレコの再発盤紹介サイト見てたら、Seals & Croftsの5CD廉価Boxがあった。
5CD Original Album Series

シールズ&クロフツはLAのロック・デュオ。70年代に活躍のイメージある。日本では日本語Wikiが無いくらいの、知名度だ。ヒット曲と言えば、"Summer Breeze"。アイズリー・ブラザーズがカバーでヒット飛ばした。

で、今日の話題は上記Boxに入ってなさそうなLP、"TAKIN' IT EASY"の話。
なんかの折にたまたま聴いて、甘酸っぱいソフト・ロックな耳ざわりに良いなーと思った。ところがCDは既に廃盤。Amazonマケプレでは暴利なプレミアがつくか、そもそも出てこない。

"TAKIN' IT EASY"(1978)は9thアルバムにあたり、チャート#78位まで上がったらしい。
廃盤と言っても、別にレアじゃない。配信では普通に手に入る。しかし安っぽくてもCDじゃないと、慌てて買おうって気にならないのが配信の困りもの。いつでも手に入るから、じゃあ今度でいいや、と思ってしまう。

A面1曲目は大味なロックだが、2曲目から甘々のソフト・ロックが味わえる。今の時代に再評価なら、やっぱりA面2曲目以降かな。
どのみちこのアルバム、Youtubeで収録曲のほとんどが聴ける。詳しくは下記の通り。

1."Takin' It Easy" (Sean MacLeod, Bob Phillips)

2."One More Time" (Lewis Anderson)

3."Midnight Blue" (Jim Seals, Dash Crofts)

4."You're the Love" (David Batteau, Louie Shelton)

5."Sunrise" (Grant Gullickson, Brian Whitcomb)

6."Breaking in a Brand New Love" (Seals, Crofts)

7."Magnolia Moon" (Seals, Crofts)

8."Nobody Gets Over Lovin' You" (Seals, Crofts)

9."Forever Like the Rose" (Seals, Crofts)

10."A Tribute to Abdu'l-Baha" (Seals, Crofts)

バッキングはスタジオ・ミュージシャンが手堅く固めてる。詳しくはこちら。

Secret, Profane & Sugarcane

久々に聴きかえしたら良かった、という日記です。
コステロの"King of America"(1986)を聴いた流れで"Secret, Profane & Sugarcane"(2009)も聴きかえした。

ぶっちゃけコステロは00年代から、聴きこんでない。"Painted From Memory"(1998)のあとグラモフォンに移籍し企画アルバムを多発するさまに、少々醒めた。
ほんとに熱中したのは"King of America"から"The Juliet Letters"(1993)の頃かも。
とはいえコステロは今も、気になるミュージシャンの一人で変わらないが。

"Secret, Profane & Sugarcane"は発売当時に買ったものの「カントリー回帰のアルバムね」って決めつけていた。あんまりブルーグラスやカントリーって興味無いし、ぼく。
今回、コステロWiki見ながら聴いてたら、色々想像を巡らせられて楽しい。

実際に本盤って、コステロはあまり入れ込まずリラックスした録音ではなかろうか。
08年の3月末、ざくっと三日間で本盤は録音された。発売まで一年以上、寝かしてたことになる。
ナッシュヴィルへ行き、馴染のTボーン・バーネットのプロデュースで、The Nashville Bluegrass Band のメンバーを軸に、アメリカのブルーグラス・ミュージシャンと録音した。

発売まで5年寝かした"Kojak Variety"(1995)のように、気楽なセッションではないか。
だから録音に時間かけず、没曲や過去のレパートリーを連発している。

(1)と(3)は07年のライブ、(7)は99年で発表済の旧曲。(2)、(5)はセルフカバーだ。
(6)、(8)、(9)、(11)は06年頃、未完に終わった自作オペラ"The Secret Songs"用の曲。(10)は06年に映画"All The King's Men"用に書いてボツった曲。
(12)は05年にジョニー・キャッシュの自伝映画"Walk The Line"用に書いたが、ボツった曲。アルバム最後の(13)はビング・クロスビーのカバーだ。

ボートラの"Femme Fatale"はルー・リードのカバーで、"What Lewis Did Last"はトラッド曲。自作の"Dirty Rotten Shame"は94年のライブで演奏履歴がある。
つまり新曲は(4)だけ、みたい。

しかし本盤は寄せ集めの感じは薄い。コステロのライブ・ブート追いかけるマニアなら違う感想かもしれないが。ブルーグラスにアレンジが統一されてるせいだろう。

もともとコステロは歌がすっかり味わい深い。ざらついた響きをしみじみ歌い上げるのはお手の物。"King of America"での溌剌さは控えめだが、英国バラッドをほんのり漂わせ、がっつりブルーグラスで寛いだコステロが味わえる。

演奏はウッドベースが心地良い。シンプルなフレーズで、ずっしりとサウンドを支えた。録音そのものも凝っている。イヤフォンで通勤中に聴いてたら、コーラスや楽器編成の厚みあるアレンジにしびれた。決してセッション一発の録音じゃない。

先鋭ではない。むしろ懐古趣味。でも立ち止まってはいない。こういう演奏が沁みて聴こえてくるあたり、ぼく自身も歳を取ったということか。
(9)での階段状に盛り上がる、切ないメロディが良いなあ。

"Almost Blue"(1981)を筆頭に、コステロは煮詰まると米カントリーに行く。コステロに取って疑似的なルーツ音楽なのか。そして、しゃっきりしたら暴れはじめる。
もっともこの後のコステロは、老成してカントリー世界から完全に足抜けしてないが。

本盤の翌年、またTボーンをプロデューサーに"National Ransom"(2010)をドロップ。本盤のカントリー風味にロック色を塗りたくり、キャッチーさを狙ったアルバムに仕上げた。この間のツアーで演奏した曲群を詰め込んだ格好だ。

そしてヒップホップのThe Rootsとコラボした"Wise Up Ghost"(2013)につなげ、はっちゃける。DJミックス風のアレンジだが、耳ざわりはがっつりアメリカンだ。
昨年はディランの変則プロジェクト"Lost On The River: The New Basement Tapes"(2014)を発表。ディランの歌詞だが、メロディはどこまでもコステロ節で面白かった。

今のコステロはツアー中。ソロ編成で気ままに演奏しまくっている。今週末にアメリカでライブを数本、5月末から8月まで英米ツアーが発表済だ。米ツアーはスティーリー・ダンのツアーに帯同のかっこう。スタジオ録音はそのあとか。
コステロはどんな音楽をやったしても、聴いてみたい。このままバリバリ活動してくださいね。

おまけ。
安っす。本盤収録メンバーによる、10年7月25日スペインでのプロショット・ブートDVDが343円ですって。

マラソン・セッションの魅力

溢れんばかりの音楽を、短期間で一気に録音ってシチュエーションに萌える。ジャズで言うと、マイルスのセッションが有名だ。契約消化で一気に録音ってやつ。

マサダもそう。1と2と4、あと3の一部は94年2月20日にまとめて録音された。アウト・テイク集"Sanhedrin"(2005)にも同日の録音が5曲含まれてる。つまりだいたいアルバム4枚分くらい、ジョン・ゾーンは一日で吹き込んだ。

で、今日はオスカー・ピーターソンの話。彼にとってまとめて録音した、たぶん最多記録が59年7月14日~8月9日にかけて。
この半月程度のあいだに114曲を録音した。アウトテイクがあれば、もっと。
音源は以下10枚のLPに分けてリリースされた。

The Jazz Soul Of Oscar Peterson  (Verve MGV 8351)
Oscar Peterson Plays The Duke Ellington Song Book  (Verve MGV 2055)
Oscar Peterson Plays The George Gershwin Song Book  (Verve MGV 2054)
Oscar Peterson Plays The Richard Rodgers Song Book  (Verve MGV 2057)
Oscar Peterson Plays The Jerome Kern Song Book  (Verve MGV 2056)
Oscar Peterson Plays The Cole Porter Song Book  (Verve MGV 2052)
Oscar Peterson Plays The Harry Warren Song Book  (Verve MGV 2059)
Oscar Peterson Plays The Irving Berlin Song Book  (Verve MGV 2053)
Oscar Peterson Plays The Harold Arlen Song Book  (Verve MGV 2060)
Oscar Peterson Plays The Jimmy McHugh Song Book  (Verve MGV 2061)

メンバーはシグペンとブラウンの黄金トリオ。ディスコグラフィみてもマトリクス・ナンバーは発表順っぽく、曲順や何曲録音されたかの全貌が今一つ分からない。
作曲家シリーズをまとめて作ったって強固な意志は伝わる。ノーマン・グランツの趣味か、オスカーの溢れんばかりの創作欲かはわからない。

今まで聴いたことあるのは"The Jazz Soul Of Oscar Peterson"のみ。改めて今日、通勤中に聴いていた。やっぱ、かっこいいなー。

"ジャズ批評84"(1995)のピーターソン特集号の記事によれば、これらセッションは垂れ流しで無く、きっちりアレンジされてたという。
すると、まとめて聴きたいのが人情じゃないか。しかし廉価盤ボックスは数あれど、全部このときのセッションを併せたボックスが見当たらない・・・きっちり調査して小冊子にまとめ、リマスターでボックスにしたら面白い商品になると思うがな。