Buffの奥深き沼。

CTスキャンを初めて体験した。MRIは10年くらい前にやってノイズ的に面白かったが、CTスキャンはスルッと終わってつまらんのう。

さて。タワーの再発盤コーナーを見てた。廉価盤ライブ盤の紹介あり。
うわー、ブートくせえ。

正直なとこ21世紀になってブートはだいぶ食傷気味だ。ちょっと検索したら山のようにブート音源が見つかるし、そもそもYoutubeでもいっぱいある。
すなわち、聴き切れねえ。とても網羅はムリだ。クリムゾンとディランとフィッシュとプリンスとストーンズを全部音源追おうとしたら、LP何百枚聴けばいいのやら。
ということでブート音源が公式発表がちょっとやそっと出ても、あまり物欲はわかない今日この頃。上のリンク先見ても、ふーんって感じだった。

ところがリンク辿ってたら、ちょっと面白かったので書き記してみる。
ポール・バフの6枚組ボックス情報あり。

Amazonだと同じジャケ/同じレコード会社で5枚組の12年盤が出てくるが、同じ盤のことみたい。ブックレットをタワレコではCD1枚に数えてるのかな。なぜタワレコで2015年発売なのやら。

ポール・バフってのは、初期ザッパの歴史にでてくる人。5トラック録音装置を備えたスタジオ持つバフの録音を、若かりしザッパが協力した。ザッパはのちにスタジオごと買って、"スタジオZ"を立ち上げる。しかし、おとり捜査でポルノ・テープを作りザッパが投獄されてしまった。1st"フリーク・アウト"を発表する、数年前の話だ。

スタジオZ時代の音源は、MSIが91年に発売した"クカモンガ・イヤーズ"を聴いていた。
まあ、ぶっちゃけ面白いもんじゃない。マニア向け。ザッパのドゥワップ趣味や、ちょっと細かなスタジオ作業が味わえるが、ザッパの特徴はごくわずか。

でも上記のバフ音源、CD5枚組もあったのか、とびっくり。慌てて検索してみたら、CD20枚組の音源情報まであった。2010年頃、DL限定で発表されたらしい。
とても追いきれないなあ・・・。

"Speak No Evil"(1966)を聴いている。

このところ体調悪い・・・。ということで今日は急遽に休暇を取る。回復優先で、今週の予定がずいぶん変わりそうだ。今日は初診の医者へ行った。色々と検査をこれから受けるが、さて結果はいかに。

さて気分転換に音楽。今はジャズ。

ウェイン・ショーター"Speak No Evil"(1966)を聴いている。この盤ってどこに聴点置いたらいいか、実は良くわからなかった。今、ふっと耳のピントが合ったため書いてみる。
この瞬間が音楽聴く楽しさだったりする。なんか、親しみを感じる一瞬。

繰り返す波のような行き来が、変化の無い強固さを演出するかのよう。熱狂を抑え、静かに美しさへ磨きをかける。
今は正直、静かな曲がいい。ということでバラードの"Infant Eyes"を聴きながらこれを書いている。

本盤は64年のクリスマス・イブに録音された。メンバーはフレディ・ハバード(tp)、ハービー・ハンコック(p)とロン・カーター(b),エルヴィン・ジョーンズ(ds)。
マイルスのバンドからペットとドラムを変えた格好だ。

まずこの年のショーターを振り返ってみる。http://www.jazzdisco.org/wayne-shorter/catalog/
年初はブレイキーのメッセンジャーズが主な仕事。"Free For All","Kyoto","Indestructible"を吹き込んだ。フレディ・ハバードとも共演。

合間にリー・モーガンの"Search For The New Land"やGrachan Moncur III"Some Other Stuff"のセッションに参加。両方ともピアノはハンコックだ。

自らの活動では"Night Dreamer"、"Juju"を吹き込む。双方とも、ドラムはエルヴィン。

秋口から、マイルスの黄金クインテットで欧州ツアーに行く。9月~10月かな。
前後して、"The Individualism Of Gil Evans"のセッションでギル・エヴァンスの仕事にも参加した。ドラムはエルヴィン。

そしておもむろに12月24日、ショーターは本盤の録音へ臨んだ。
ちなみに翌年の1月、マイルスの"E.S.P."が吹き込まれる。

想像をたくましくする。本盤ってつまりショーターにとって、この年の総決算な顔ぶれか。

マイルスと同じ編成じゃ意味が無い。若造ドラムは気に食わん。なら、気心知れたエルヴィンだ。ペットも欲しいな。なら、年初に一緒したフレディにしよう。そんなとこでは。
リー・モーガンとは既に同年、リーダー作の"Night Dreamer"で共演してるし。あと、マイルス流のクールでモーダルな色合いには似合わないし、なにより個性が強すぎる。もっと滑らかに吹きこなせる相方で、フレディに白羽の矢を立てたのでは。

アルバムを頭から聴いてくと、"ネフェルティティ"みたいな強烈にクールさまで至らない。どっか汗の生臭さが滲む。だが熱っぽいプッシュは控え気味。ドラムは冷静かつ丁寧にシンバルを鳴らし、煽らない。ピアノはエレガントに鳴るが、グルーヴは残す。

"Fee-Fi-Fo-Fum"が顕著だ。テーマ部分の厳かで整った響きは、シャレて涼しげ。そしてミニマルな揺らぎを残しつつ、根っこが温かい。テーマのあとまず、ペットがアドリブ取る。緩やかな譜割で、小節に音を詰め込まない。だが探りはせず、着実に音を叩きこむ。
続くショーターのソロだと、さらにコンセプトが明確になる。メロディを丁寧に変奏し、似たような音列とフレーズが、ジワジワと変貌していった。

ピアノはむしろ音数を懸命に抑えてるかのよう。隙あらばキラキラとオブリを混ぜる。逆にベースがほぼ存在感を消しつつ、がっつりサウンドを支えてる。少ない音数で目立たないが、スネアとの絡みが実にかっこいい。
美しさの極みが、バラード"Infant Eyes"。ベースとわずかなハイハットでリズム感を出し、ピアノがうっすらと音を広げる。
伸びやかに、テナーが鳴った。メロディとアドリブがするりと繋がり、どこまでが譜面か、一瞬迷うほど。今日、初めてこの曲の良さが分かった。

上下する音列からゆるやかにビブラートで揺らすさまの、なんと素敵なことよ。
ショーターの存在感を、たっぷり見せつけた一曲だ。

梅津和時KIPANA

前の日記に続いて、当時聴いてた音楽シリーズの派生版。

梅津和時のソロを意識的に聴いたのは"キネマ"(1990)が初めてだったっけ。

ふと検索したら、梅津和時KIPANA名義での映像があった。
演奏は"キネマ"収録の"ISEI"。うおー。すげー。かっこいい。

1990年 第7回ナゴヤ エキトピアまつり関連、とある。当時のテレビ番組かな。
冒頭に外山明/ヤヒロトモヒロ/今堀恒雄/早川岳晴/清水一登の一言もあり。まさに、ひとことづつだが。

こっちは同じライブ映像で"ボゴボゴ"。
しかしこれ、すでに25年前か。時のたつのは、なんと早いことよ。

おまけ。
ザッパの"Regyptian Strut"をストレート、かつアコースティックにカバーした名演だ。
バスクラの音色が雰囲気を盛り上げる。

『COTU COTU+先カンブリアクラリネット四重奏団』名義で、2011.12.13 公園通りクラシックスにて。
メンバーは佐藤研二(vc) 三木黄太(vc) 坂本弘道(vc)+清水一登(bcl) 梅津和時(cl,bcl) 近藤達郎(cl,bcl) 多田葉子(cl,bcl)

Tops"Get it on"

ふとした切っ掛けで、10代後半のころ聴いてた曲をYoutubeであれこれ見てた。
忘れてるようで、けっこう覚えてる。

当時、数回テレビで見ただけのはずだけど。今でも印象深いのがTops"黒い炎"(1987)。

もともとブラス・ロックに興味あったため、すんなり聴けた。
女性から男性へボーカルが繋がりサビへ雪崩れるとこが、まずカッコいい。
極めつけがホーン隊のファンファーレ。良かったなあ。

改めて、素敵なアレンジだと思う。オリジナルの勢いをそのままに、ベースラインの連打やシンセの厚みを加え、ドラムの響きも深くゴージャスさを強調した。

これはチェイス"Get It On"(1971)のカバー。当時、全米24位まで上がった。

チェイスのバージョンって、そういやあんまり聴いたことない。Youtubeにライブ映像があった。チェイスの方はボーカルが男一人で、むさ苦しい。
しかし金管が、高音をヒットさせる響きは気持ちいいね。

検索を進めてたらジャズ・バンドによるカバーもあった。
Rex Merriweatherによるロックをカバーのビッグバンド、THIS AIN'T YOUR DADDY'S BIG BANDの演奏。

LAが活動拠点みたい。Webはこちら。http://www.bigbandrockparty.com/
レパートリーがオッサン殺しだ。
ジャズもやるが、ロック系はタワー・オブ・パワーにキャプテン&テニール、ロッド・スチュワートなど。70年代が青春の人なら、ドンズバではなかろうか。

このバンド、07年にCDを"This Ain't Your Daddy's Big Band"も発売。CDBabyで買える。

11年のライブ映像があった。こっちはグッとオシャレな雰囲気の店っぽい。

アニメ・ソングなユダヤ音楽

ちょっと古いネタだが。たまたま、まとめサイトで見つけた。
「ユダヤ音楽がめっちゃロボアニメっぽいと話題wwww」

紹介されてたのはこの曲。確かにアニメ・ソングみたいな勢いだ。

こんなユダヤ音楽あるの?といろいろ検索。いやはや情報が無い。
歌手はShloime Taussig。シュローム・タシーグ、とでも読むのかな?
結論から先に言うと、彼はユダヤ式の結婚式場などの歌手で活躍する人らしい。ようやく見つけた経歴はこちら。

Youtubeにライブ映像がいくつか。例えばこんなの。

彼のアルバムはここでいくつか手に入る。

ポピュラーから伝統的なのまで、幅広く歌う中でインパクトある曲調を狙ったら、たまたまアニメ・ソングっぽくなったのかな。
ファンによるツイッターアカウントまであり、びっくり。

Shloime Taussig氏のものと思しきWebは閉鎖されており、今の活動内容が良くわからない。ユダヤ・コミュニティのみで活動かな。
いずれにせよ2chで投稿した人は彼のこの曲を、インターネットの膨大な音楽映像から良く見つけたな。それが一番、びっくりだ。

なおYoutubeの関連映像に、こんな音楽有り。これをシンセでアレンジしたら、冒頭の音楽に近い。するってえと
冒頭の曲も、それなりにユダヤ音楽の伝統にのっとってるの?クレツマーをほんの少し齧ったくらいじゃ、ユダヤ音楽の深さは分からないってことだな。