NADAからスパコネ

NADA"走る人"を聴いた。ライブを聴いたことないため、予備知識無しで聴く。いかんなあ。そういえば最近、吉見征樹をライブで聴いていない。毎日のようにやってるのに。スケジュール見たら、今はツアー中のようだ。

ほうほう、12月頭にスパコネで赤坂にて公演とな。そういえばスパコネもアルバム1枚、"Early Works+"しか聴いたことない。こんなんばっかだな。
といいつつ、今日もライブは行かずに過ごす形なのだが。

むう、なかなかズバリの映像がYoutubeにない。




片山広明

清志郎聴いてたら、無性に片山広明を聴きたくなった。今は"Ama Gappa"がBGM。"dust off"(2007)収録で、サイドメンは不破大輔/立花秀輝/磯部潤。
剛腕ベースと粘っこく鋭いドラミングの疾走がたまらなくかっこいい。さらに二管サックスが駆け抜ける。

ソロ回しな展開でもお行儀よくない。隙あらば楽器が滑り込む。しかし間はきっちり取る。この相反する要素を平然と連立させる技が素晴らしい。バラードの片山も良いが、今は激しくアグレッシブなブロウを聴きたい。

意外に片山広明の盤はあれこれ手元にある。片山のサックスを熱狂的に追ってきたつもりないのに。
豪放さにあてられ、ぐるっと回って渇望感が湧く。ぼくにとって片山の音楽は、そんな感じ。

片山を知ったのは、もちろんRCのバック。バリサク振り回してる印象ある。DUBの存在を知り、渋さを知り。緑化計画でも吹いてたのを知り。ぼくが日本ジャズを聴いてく節目節目に、なぜか片山の存在があった。

リーダー作で個人的に印象深いアルバムを何枚か・・・書こうと思ったが、もう出かけないとあかん。とりあえず列挙だけ。"いそしぎ"だけ、感想書けた。

1977 "いそしぎ"
 発売は2010年。77年と78年、アケタとアローンでのライブを収録した発掘盤だ。ブロウの味わい、スピード感と太さが今と変わらなくてビックリ。タンギングゆるやかに吹き回し、次に短いフレーズ当てまくるところも、既に完成してる。

1996  "そーかなあ" 
1998  "Instant Groove"
2002  "Quatre"

リーダー作じゃないけど、こんな盤も聴きもの。
渋さと緑化、DUB,De-ga-showとC02は敢えて外した。特に後者2バンドは完全後追いだし。

1993  Bernard Purdie "THE Jazz Funk Masters With Bernard Purdie"
1998 片山広明+石渡明廣+不破大輔+豊住芳三郎  "Fiktion""
2011 明田川荘之   "My One and Only Love/AKETA meets KATAYAMA"

笙の値段

石川高を聴いてて、笙を吹いてみたくなった。「高いんだろうな・・・」とAmazonみたら「DVD付笙入門セット」で20万円。"煤竹本節 (本管 総銀金具)"なる、本物っぽい代物なら220万円。うーん、手が出ない。

コンロは電熱器が5400円。高い。汎用じゃないせいか?特に笙へ特化したつくりか分からないが、電熱部むき出しで持ち運べる数百Wのコンロって、たしかに一般的じゃないかもな。

ということで、やはり聴いて楽しもう。
しかし笙をコンロで温めるのは、ピッチ狂いを避けるためとは。初めて知った。Wikiの"笙"項目からリンクもされてるこの個人ページ、読み応えあって面白そう。

即興の旬(?)

猛烈に即興が聴きたくなり、東西のボックスを聴き散らかしている。西のFestival Beyond Innocense(4枚組、以下FBI)と東のImprovised Music From Japan(10枚組、以下IMJ)。どちらも10年以上前のアルバムだが、今でも刺激と(そして親しみを)感じさせる。

即興はライブ現場、これに勝るものは無い。音楽だけでなく奏者のようすと、場の空気。三位一体でこそ楽しめる。
だが現場にて生まれ消え去る一過性だけでは惜しい。追体験や歴史も楽しい。そこが音盤の価値となり記録の重要性である。
瞬間で消えていく記憶を深めるべく、現場へ立ち会えなかった不運を嘆かず、がっちりと音楽へ向かい合うために。

しかし即興は非常につかみづらい。長尺でがっつり音に浸るもよし、短いエッセンスを聴き繋ぐもよし。FBIとIMJ、微妙にニュアンスの違いある。少なくともアルバムでFBIはセッションと短尺を志向する。アンサンブルの妙味と、次々に風景を変える形で。
いっぽうIMJは長尺を恐れない。ソロ、というより個々のインプロヴァイザーの音色へ着眼し、アンサンブルはあくまで結果論のように見える。

ここではもちろん、東西の是非は問わない。両方楽しいし。むしろ考えていたのは、即興の新奇か安定か。ベテランのインプロヴァイザーの場合、聴くときにあらかじめ出音のイメージを持って聴く。そこでは予想外は有っても想定外は低い。
若手、もしくは初めて聴くインプロヴァイザーの場合は、出音を想像して聴く。このとき意外な喜びか期待外れか、どちらかを味わう。

ぼくは即興演奏に何を求めてるんだろう。予想通りの音を現場もしくはアルバムで追認し安心を覚えるのか、まったく新奇な音で好奇心の活性化を図るのか。
たいがいはあまり深く考えず、音楽を楽しんでるだけだが。

そして冒頭の投げかけに戻る。即興音楽に旬はありやなしや。インプロヴァイザーに旬はありやなしや。結論は、どちらももちろん無い。
聴き手側の旬はあるかもしれんな。時代とか流行の意味じゃない。それは聴き手に何の関係もない。

出音に興味を持てなくなったとき、聴き手の旬が終わる。長尺で退屈ゆえの「もういいや」かもしれないし、「今これを聴きたくない」の瞬間的な興味かも。あるいは「この手の音楽は飽きた」と燃え尽きかもしれない。
ひるがえると、この判定基準に音楽は影響を与えていない。音楽は変わらずそこにあり、聴き手の興味だけが変わっていく。

ぼくは奏者でなく聴くだけだから、こう考えるのかもしれない。

ではなぜ冒頭の投げかけをしたか。今回10年以上前の演奏を聴いてて、恐ろしく新鮮に聴けたからだ。FBIもIMJもほとんどの奏者が未だ現役で活動している。言いかえよう。そもそも両コンピに参加の奏者は音楽的な疾走を、当時から今も続けている。

だから好奇心を持ち続け聴き続けたい。問題は、聴き切れない・・・。
ベテランの今を聴くもよし、過去にさかのぼるもよし。新しい現場や奏者を探すもよし。

音質と圧縮と取り回し

OTOTOYを見てて、いまさらながらWAV/ALAC/FLAC/MP3が同じ値段で販売と気が付いた。音質に値差つけないのか。
ファイル形式それぞれは以下URLの「※1 クイック・ガイド! ファイル形式はどれがいい?」で解説あり。

翻って自宅の環境は今100%、PCで聴いている。スピーカーが壊れてるため。したがって喫茶店やライブハウス、レコ屋などで流れる音楽が、新鮮に感じることもしばしば。
何故なら今、100% MP3で聴いてるから。

WAV/ALAC/FLAC/MP3が同値段なら、WAV一択だろと最初は思った。しかし上記の解説読んでて、「メタ情報入力なし」に唸った。そこに価値観を出すか。ファイル容量じゃなくて。そしてなぜALACかも納得。iTunes向けかあ。

もいちど翻ると、ぼくはリッピングをi-tunesでMP3。聴くのはたいがいFoober2000。iTunes重いし。i-tunesリッピングの理由は、初期にかなりのCDを.m4aでリップしたため。いまさら変換もバカらしい。ある時ふと気づいて、MP3リップに変えたが。

で、Foober使いにもかかわらずFLACをMP3に変換してる。バカです。FLACをi-Podで聴きたくなった時のため、が理由。音質無視して手間優先という、本末転倒になっている。

もともとPCオーディオはバックアップのつもりだった。あと、i-Pod用。
しかしステレオ壊れた時点で、もはやPCオーディオから戻れないと気づいた。なにせ、聴きたい音楽がすぐに取り出せる。棚を探す必要ない。聴き比べもあっというま。これは楽だ。

MP3聴く以上、もはや音質は語れない身になった。いまさら音質厨に興味無いが、自分の耳は、だいぶバカになっていそう。

で、仮にOTOTOYで音楽買うならばMP3一択と考え愕然とし、この日記を書いたしだい。せめてFLACにしよう。MP3変換は、自分でやればいいし。・・・本末転倒だな。

今夜のBGM:Jan Jelinek"Tendency"(2001)
アルバム"Loop-Finding-Jazz-Records"に収録。

きっかけはcanooooopy。『100%サンプリング製法!!ーー究極の音フェチ』をキャッチコピーに今月末、彼はアルバムを出す。
今日初めて彼を知ったが、サンクラ中心に以前から活動の日本人。MACのガレージバンドにサンプリング加工、だけで音楽作ってるという。凄い発想だ。
彼の音楽の一例は、こちら。http://www.youtube.com/watch?v=cCaAzVNsb5U
サンクラのURLも貼っておこう。https://soundcloud.com/canooooopy

彼の新譜 "百夜を繋ぐ言の千切れ葉 [disconnected words connect the worlds]"発売を記念した、OTOTOYのcanooooopyロング・インタビューを読んでいた。
このインタビューが面白い。canooooopyの活動戦略とし「普通にやってても埋もれちゃう」を回避する工夫が述べられている。

そこから今夜のBGM話につながる。インタビュー内でこの曲が紹介されていた。
「ジャズのレコードから余韻や残響をサンプリングのブレイクビーツ」らしい。

これまた、新鮮だ。うっそうと奥まったテクノ・ビートの音色が、ジャズの生演奏とは思えない。特にポオンってシンセっぽい響きが秀逸だ。
この曲を収録したフィジカル盤はAmazonでプレミアついていた。デジタル音源も当然売ってる。13年前の盤か・・・俺は時代へ追いつけて無いなあ。

奏者のJan Jelinekはドイツ人。今年春に京都へ長期滞在してたという。
98年にFarben名義で活動を始め。クリック・ハウスの分野で話題になってたそう。全く知らんかった。公式Webはこちら。http://www.faitiche.de/

世の中、面白い音楽はいっぱいあるなあ。