LOREN MAZZACANE CONNORS

前の日記ではローレン・マザケイン・コナーズまで話を広げたかった。
マザケインを知ったのは灰野とのデュオ。それとDarin Gray(b)とのデュオ"This Past Spring"(2001)だけ聴いたことある。幻惑的なリバーブまみれのギターが、単純に心地よい。

Amazonとi-tunesストアを見たが、あんまり配信リリース化はされてない。
なおディスコグラフィはこちらを参照。ええと、200枚くらいリリースしてるのかな。

一枚聴けばいいと捉えるか、片端から聴きたくなるか。それは好みのままに。
手軽に聴くならYoutubeか。Full音源は以下2種があった。


ライブは例えば、これ。動いてるマザケインを初めて見た。

不失者の1000枚限定な新譜(だった)

たまたまネット検索で今更にして知ったが、今年の4月末に不失者とペーター・ブロッツマンの共演CDがUtech recordsから発売されていた。96年に法政でのライブ音源だ。2010年代の今になって、発掘リリースされるか。この音源はブートでも見かけたことが無い。

アルバムのタイトルは「Nothing Changes No One Can Change Anything, I Am Ever-Changing Only You Can Change Yourself」長い・・・「何も変わらない何でも変えられる人はいない、私は既に変わった人であなただけがあなたを変えられる」みたいな訳になるのかね。

CD三枚のボリュームもコミで、買ってみようかなと検索。Amazonでは扱ってなかった。レーベル・サイトをとりあえず見てみる。既に売り切れ。灰野敬二にブロッツマンの顔ぶれだと1000枚限定でも、数か月で売り切れるんだ。ちょっと意外。

Utech recordsはBandcampで配信の場合もあるが、この盤は実ディスクのみらしい。3枚組のボリュームで、ってのが凄いなあ。

ということで、宣伝の抜粋音源聴いて、全貌を想像してみる。
レーベル・サイトの紹介文:

海外のアングラ即興のジャンルで、灰野はほんとに人気ある。最近はあまり出ないが、数年前の違法アップロード花盛りの頃は、いろんなサイトで灰野がらみのライブ音源が、多数アップされていた。
灰野が自身で音源管理して配信販売すれば整理もつくが・・・やらないだろうな、たぶん。
数時間にもわたる年末ライブ音源なんかも、前にネットで見かけた。録音してる人、いたのか。

バトルフロント

お盆休みもとうとう終わり。日常に戻る前の非日常を、と映画を見に行ってきた。
最初は武蔵野館で"クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落"を見る予定が、午前中の回が満席・・・。立ってみるほどのもんでも無く、バルト9へ移動。

ちょうど上演5分前で滑り込んだのが"バトルフロント"だった。映画の情報収集はしないので、内容はさっぱりわからず。PG12 指定だから子供向けじゃないだろ、と適当にチケット買った。

感想は・・・アメリカ怖ぇ。特に片田舎が怖い。Iターンで田舎に引っこんで住むって生活、なんとなく憧れだ。だが閉鎖的な地方町は嫌だな。

何が怖いって、主人公の地元の同僚が言うセリフ。
「あいつはドラッグを裏で作ってる。シェリフも知ってるよ。チンピラ情報を
 バーターに目こぼし貰ってるから」
・・・アメリカでは、この設定がある程度のリアリティ持つってこと?うえ。

主人公は元、潜入麻薬捜査官。悪役の家へ不法侵入し、ドラッグ製造場所の白熱灯に灯油仕込む。クライマックスでそいつの家は大爆発。怖ぇ。テロか。
最後はサブマシンガン持った悪役5人を、ショットガンで立ち向かい殺戮する。
過剰防衛とかの前に、アメリカの銃撃戦は本当に有りそうな装備で怖い。

舞台はルイジアナ。エンドクレジット見てたら、地元協会かなんかが協賛してた。
うそだろー。抗議じゃないの。"バトルフロント"見てルイジアナ行きたくなるかね?

アメリカの田舎町は行きたくないな。
流れるBGMはハード目のロックとカントリー。悪役やドラッグ中の若者がガンガンとでかい音で聴いている。なんつうか、この手の音楽のリスナーの日常に親近感が持てない。

今、本文を書きながらi-tunesのラジオでカントリーのチャンネルを聴いている。
シンシナティのB-105 WUBEって局。派手なカントリー系ロックが次々かかっていく。
なんか印象変わるなあ。アメリカでこういうの聴いてるのは、"バトルフロント"みたいな環境かもなあ。
"バトルフロント"に使われた曲はこれらだそう。ネットは便利だな。
なおOSTの作曲はMark Isham。メロディよりドラムの強烈にエフェクト掛かった、ずしんと重いドラムの響きが印象深かった。

"バトルフロント"はスタローンが製作と脚本。ボクサー崩れロッキーとかベトナム帰還兵ランボーとか、スタローンは一旦どっか挫折した登場人物にドンパチをさせるな。ムチャクチャやる免罪符や大義名分を与えたいのか。

原題は"HOMEFRONT"。こっちの題が、ストーリーに合ってると思う。

大江健三郎自選短篇

ふと検索して見つけた。8/19発売予定だが、いまだにネット情報で収録作の情報が見当たらない。

「へえ、とうとう大江も古典として岩波文庫に収録されるのか。まだ生きてるのに」と、最初は斜に構えてたが・・・岩波のあおり文句読んで、急に読みたくなった。
・デビュー作から中期の連作を経て後期まで,全二三篇を収録
・作家自選のベスト版である
・本書刊行にあたり全収録作品に加筆修訂をほどこした最終定本.

まだ大江は加筆修訂できるほど理性が残ってたのか。てっきり恍惚の人かと思ってた。
「文庫で 1,380円か・・・高いなあ」と思ったら、ページ数が半端無い。
842頁。辞書か。京極夏彦の文庫より厚い。持ち歩ける量じゃないな。こういうのこそ、電子出版してほしい。

大江の短編は25年くらい前に、ごく初期作を何本か読んだきり。今なら、ちょっとは理解できるかな。
筒井康隆に価値観をガタガタにされた中学生の頃、筒井が絶賛した大江は「大人になったら読むもの」だった。やたら難しそうだし。
高校生になってもダメ。"ピンチランナー調書"か何かをちょっと読みかけて、歯が立たなかった。

大学の頃、"洪水はわが魂に及び"か何かを読んでサッパリだった。全く文章が頭に入ってこない。「全集で最初から読んでみるべ」と手に取った"死者の奢り"は印象深かったことだけ、覚えてる。「死体洗いのバイトって、これがルーツか」と、頓珍漢なことが頭に浮かんだのを、今も頭の片隅に残ってた。

他の作品もあらすじは面白そうなのに、内容がノレないという。
いわゆるSFの文脈でも大江の本はダメ。阿部公房はまだ鮮烈に読めたのに。この日記書くのにWikiで大江の長編リストを見たが、どれもこれも読んだ記憶が無い。

今回の大江の短編集、買うかは未知数。買っても読むかなあ。
最近は集中力無くなったのか、硬い本がさっぱり読めなくなっている。若い頃は「歳取ったら読もう」と、読むのを先送りにしてる本がある。ロシア文学を冬に暖炉の前で、安楽椅子に座ってブランデー片手に読むのが、今でも夢だ。実際にやったら、1時間で酔って寝るのは間違いない。

ほかに岩波文庫の近刊を見てたら、"文学とは何か"テリー・イーグルトン:著ってのも興味を引いた。
『欧米の文学理論の諸潮流を初心者にも分かりやすく解説するすぐれた入門講義.(略)
 十九世紀の英文学批評の誕生,現象学・解釈学・受容理論,構造主義と記号論について詳細に論じる』
面白そう。もっともどうせ挫けて、"文学部唯野教授"を再読したくなるにちがいない。

ピエール中野のドラマー20人アンサンブル

1stミニアルバム『Chaotic Vibes Orchestra』に収録されている。http://kai-you.net/article/7837
ピエール中野は「人気ロックバンド・凛として時雨のドラマー」らしいが、すまん、良く知らない。Youtubeベースの音質でも、総勢20人がユニゾンで鳴らすリズムの厚みは十分に伝わった。

じわじわとパターンを変えつつ、基本ビートは統一する。中盤でフレーズを送り合うアレンジも素朴なかっこよさだ。
この曲はケルト風オケ・アレンジのゲーム音楽っぽい楽想が好みじゃないが、単純に大勢の太鼓合奏の響きは痛快だ。

オーケストラ参加のドラマーはこれらの面々。公募で二人、アマチュアが参加した。
ピエール中野/淳士(ex SIAM SHADE 、BULL ZEICHEN 88)/大喜多崇規(Nothing's Carved In Stone)/桜井誠(Dragon Ash)/青山英樹(JAM Project、BABYMETAL etc..)/ターキー(la la larks、ex GO!GO!7188)/山村牧人(50)/白井としみつ(シライミュージック)/高橋勇樹(he)/戸田"阿泰"泰宏/ICCHAN /mabanua/DUTTCH(UZMK)/松下マサナオ(Yasei Collective,Gentle Forest Jazz Band,Za FeeDo)/青木大全(ISSUE)/KAZI(THE JUNEJULYAUGUST、HUMAN TAIL)/土田“tsucchie”嘉範(drumtech、drummer)/AMI (Chelsy)/初穂(一般公募)/ゆきちか(一般公募)

大勢ドラムと言えばボアドラム、Orquesta Nudge! Nudge! やオレカマや連想する。 




オレカマのアマチュア・カバーってのもあり。音質悪くバタついて聴こえるが、雰囲気出てる。仙波の掛け声を上手いことカバーした。楽しい。